第12話 星姫守護機神の剣
世界に『
ハルチカはその内部に自分が裸でいる事に気付く、
目の前には半透明で、同じく裸でいるレイとコーリ。
『ハルチカ!時間が無い!』
えっ?
ハルチカは内心、そっ、そうだよなぁと思い、今までの経験からやっぱり、と納得するハルチカであった。
そっ、それでどうなっちゃうの?
『『
えっ!三分!!・・・そんな短い時間で、大丈夫なの?
良かった。
『その為には、ハルチカ、俺の指示に従え、今度は俺が許可する迄、絶対に出すな!』
わっ、分かった。
つまり、大空に向かって出来るだけ高く魔獣を投げ飛ばせば
つまり、大空にいる魔獣を、ヤツが地上に落下する前に撃ち落とすんだね、
確かに其なら、魔獣が破裂した時の被害が地上には起こらない、良い作戦だね。
『そのまさかだ、
補充って、やっぱりあれの事だよねぇ。
『そうだ、ハルチカ、足りない分をお前が彼女達に補給しなければ駄目だ!』
僕が、彼女達に補給するって、そりゃ無理だよ、あんな状況で、どうすりゃ良いのさ、
『そうだな、もう少しハルチカのレベルが上がれば、『
えっ、するの?
の、望んでるんだぁ。
『でっ、問題の二つ目は、ハルチカ!お前の残った
ハルチカは、
ええっと、一回して、二回する事と、どう違うの?
ちょっと待って、あの凄い力の放出を、僕が、此の僕が途中で止めるの!
死んでもって・・・・分かった、やってみる。
剣がレイを指し示しながら、『まず
此の間、現実時間の百分の一秒!
今、ハルチカは目の前の半透明のレイの後ろに立ち、
ф←
ハルチカがその
←ф
レイティシア・バリデュワは、ハルチカが御神体を掴んで絶叫を上げた時、気が動転して、慌ててハルチカに駆け寄った瞬間、突如、ハルチカと自身から沸き上がった赤い光と白き閃光に思わず、瞳を閉じ、
再び、目を開けると自身が千メータの高みから『
そして、目の前に自分と同じ大きさの『
自身に差し込まれた、暖かく、優しく、そして力強い力を感じ、思わず声を上げる、「ハル!」
『レイ!聞いてくれ!時間が無い!ヤツを大空へ!星界に向かって放り投げるんだ!』
レイは直ぐに、ハルチカが何を言いたいのか理解した!
其こそが、『
其こそが、『
レイは答える、「うん!分かった!ハル!」
と、同時に
ズシン!ズシン!ズシン!
一千メータの巨体が、大地を陥没させながら、大噴煙を巻き上げながら、大木を踏み倒しながら!
『
流石に『
ギャアワアオオオオオオオ!
其の巨大で狂暴な四本の剛腕を振り上げ!
\\(#▼(エ)▼*)//
ヽ( ゚∀゚)ノ┌┛☆*☆(▼(エ)▼#)
剛腕の下を掻い潜り、
ドッガアアアアアアンン!!
と、『
グワッ!!!
その一撃で『
ガシッ!!!
レイが絶叫する!
「ウァアアアアアアア!!!」
、と叫びながら『
『今だ!ハルチカ!出せ!!』
その声を聞いたハルチカ!
「ウォオオオオオオオオ!!」
ハルチカも絶叫しながら、
ドバッシュ!
その瞬間、レイは自身の力が三百倍に膨れ上がった事を知り!
「ダァアアアアアアア!!!」
レイはその全ての力を使い、『
大空へ!!
星界へと投げ飛ばす!!!
ドッバアアアアアンンン!!!
ヽ( ゚∀゚)ノ∋∋∋∋m(#◎(エ)◎*)m
『止めろ!ハルチカ!!』
ドッバ!
ハルチカは、全身全霊でその力の激流を押さえる!
ビッタアアアアン!!!
力の反動は、
ドッガガガガガガガガ!!!
ハルチカは、再度絶叫するも、歯を食い縛り!
「グゥワアアアアア!!!」
叫びながら必死で力の流れを止める!!
「グワッ!!!」
ハルチカは口から吐血するも、前を睨み、必死でレイから離れる!
スポン!
「えっ!」
レイは力の激流が突如、止まり、更に自分を暖かく包み込むハルの気持ちも離れて
「あっ!」、と思わず声を出す!
レイの気持ちは、もっと、ハルチカもっと、と願い、
しかし、彼女はハルチカが何故、その激流を無理やり止めて迄、自分から離れて
ハルチカはコーリの処へ向かった、次はコーリの出番、頑張れ、コーリ、ハルチカ、
と、彼女は心の中で、二人を応援する。
ハルチカはその
其は、時間との戦い!
一瞬でも気を許せば、吹き上がる
ハルチカの
ф←
ハルチカはコーリに対して一気に、その
←ф
ドシュッ!!!
コーネリア・ロンディーヌは、ハルチカが御神体を握って絶叫している時、必死でハルチカから御神体を離そうとした瞬間、
黄金と白き閃光に包まれ、瞳を閉じ、そして再び瞳を開いた時、
自身が千メータの高みから『
コーリは、自身が巨人になっている事に瞬時に気付くのだが、今の自分ではその巨人を動かす事が出来ない事も同時に理解し、
そして、巨人が走り始めた時、此の巨人がレイとハルチカによって動かしている事も、彼等が二人がかりで、あの巨大な魔獣を天高く放り投げた意味も、自然と彼女の心の中に入ってきた。
コーリは思う、次は私の番だと!
ハルチカの気持ちが、私には分かる!
其こそが、『
其こそが、『
次は自分の番だと、高鳴る気持ちを押さえながら、ハルチカを待つコーリ、
そして、自身に差し込まれた、ハルチカの暖かく、優しく、そして力強い力を感じた時、
「ハル!」と、その愛しき人の名前を呼ぶ。
『コーリ!時間が無い!『
ハルチカの力強い指示がコーリに届き、
『
とコーリが思った瞬間、
パラパラパラパラパラパラ!
目の前に半透明の美しい模様が描かれた回路図が数百枚
パシッ!!!
その内の一枚がコーリの目の前で広がる!
此は!
☆ m(#▼(孟)▼*)m ☆ ☆
ギャアワアアアアアア!!!
『
『
その回路の美しさに、コーリは愕然とする、
『
『
『コーリ!急いでくれ!!』、その暴走する憤怒の力を必死で押さえ込んでいる、ハルチカはコーリを
慌てて、コーリは『
白き巨人の女神、『
水平に胸に手を当てた時、
シュワァアアアアアア!
その頭上にある白き宝冠の黄金の宝珠が黄金に光輝きコーリの『
スパアアアアアアアンン!
その回りに『
『
「あっあああ!」、その急激な飢餓感にコーリは、思わず喘ぎ声を上げ、
コーリが、その意識が飛びそうになった時、
『
ズッガアアアアアアンンン!!
『
『今だ!ハルチカ!出せ!!』
その声を聞いたハルチカ!
「ウォオオオオオオオオ!!」
ハルチカは再度、絶叫しながら、
ドバッシュ!ドバッシュ!
残りの
その時、
バッコオオオオオオンンン!!
巨大な豪輝線が『
豪輝線は真っ直ぐに、落下してくる『
∋∋∋m(#☆(エ)◎*)m∋∋∋
ドッパアアアアアアンン!!!
天空、五千メータの上空に直径一千メータの巨大な黄金の光球が浮かび上がる!
終わった、レイもコーリもハルチカも、誰しもがそう思い、
ピッコン!ピッコン!ピッコン!
白き巨人の宝冠の宝珠が赤く点滅を始めて、残り時間が三十秒を切った事を知らせ始めた時、
黄金の光球の中からゆっくりと下半身の無い、『
えっ、足りないって!
ハルチカは気が動転して、急いで、再び、コーリに更に『
ф←
←ф
ドシュッ!ドシュッ!ドシュッ!
と繰り返すも、
塵の一滴も出ず、
『
地上迄、後五百メータ!
ピコ!ピコ!ピコ!ピコ!
白き宝冠の宝珠の警告はより早まり、残り時間十五秒!
ダメだ!ダメだ!ダメだ!
ハルチカが絶叫するも、
『
レイに、コーリに、ハルチカに、絶望が
『仕方ねえなぁ、』
その声の主は、明るく、陽気に、
『ほら、此で終わりだ、
その瞬間、
『
ズダダダダダダダダダ!!!
万を超す、輝線が『
ダメだ!コーリン!
更に巨大な
それ以上、力を使っちゃダメだ!
今、始めてハルチカはコーリン・オーウェルに怒鳴った!
ドガァガガガガガガガ!!!
万を超す輝線は、『
『大丈夫だ、ハルチカ、また少し眠るだけだ。』、コーリンはハルチカを安心させようと声をかける、
しかし、その声は小さくか細い、
嘘だ!
ハルチカはコーリンが己れの存在を賭けて、自分達を救おうとしている事を知っていた!
僕を安心させる為に、寝たふりは止めてよ!コーリン!
バゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
『
『ハル・・・知ってたのか。』
分かるよ!貴方と僕の関係だよ!!
スッコオオオオオオンン!!
全てを消滅させる光が天空に一際輝いた時、
その声は、
今にも消えそうな、その声は、
『聞いてくれ、ハル、お前が俺を信じていてくれたら、またきっと会える、だが、もし会えなくても、今のお前には三人の
コーリン!コーリン!ダメだよ!僕は貴方がいないと!
ハルチカは泣きながら、自身の
『相変わらず、ハルは泣き虫だな、最後に名前を言ってくれて有難な・・・それと・・・ハル・・・出来たら、七番目の
その瞬間、
スッパーアアアアンンン!!!
白い巨人は光に包まれ、光は小さな光を生み、
赤、黄金、白の光玉になって、
『
アンリとドリスの前に、
其々の光が集まり、
三つの光が一際輝いた時、
赤い光の中から、元の姿のレイティシア・バリデュワが、
黄金の光の中から、同じく元の服装の姿で、コーネリア・ロンディーヌが、
その真ん中の、白い光が消えると、其処に、御神体を右手に握り締めて、床に膝を付きながら、大粒の涙を流して座っている、ハルチカ・コーデルが現れ、
アンリもドリスも何が何だか分からないので、コーリとレイを見るも、
コーリとレイはお互い目配せをすると、ハルチカの両側に膝不味き、二人はハルチカを抱き締める。
コーリは、ハルチカに、「コーリンは行ってしまわれたのですね。」、と尋ね、
ハルチカは涙を拭いながら、「うん、行ってしまった、全ての力を使って僕達を救う為に、だから、彼は・・・眠りについた。」
レイは、ほっとしながら、ハルチカをぎゅっと抱き締め、「何だ、じゃ、ハル、元気を出しなよ、また戻って来るって!あの女の子が大好きな、コーリン・オーウェルだよ、伝説のコーリンだよ!あたし達を見捨て無いって!」
(⌒‐⌒)
ハルチカはレイの励ましに、何とか答えようと、「そっ、そうだね、・・・そうだね、彼は絶体、戻って来るよね!」
(ノ´∀`*)
コーリも優しく、ハルチカを抱き締めながら、「私も信じてます、彼が貴方の前に、私達の前に再び現れる事を、」
(〃⌒ー⌒〃)ゞ
ハルチカは、コーリとレイを見ながら、「有難う、コーリ、レイ」、と御礼を言う。
(*´ー`*)
此の状況が、全く分からないアンリだが、ただ一つ理解出来た事は、
自分達が助かった事と、助けてくれた人が犠牲になったらしい事と、コーリもレイも、何だか頼りない、端から見たら、ダメダメなハルチンと、
相思相愛になったって事で、
ちょっと、ハルチンに腹を立てる、アンリであった。
(=`ェ´=)
流石におっとり屋のドリスも、事態が終わった事に気付き、そして、アンリを除いて皆が仲良くハル君を慰めている事にホッコリする、ドリスであった。
o(*⌒―⌒*)o
『
『
また、奇跡的に死者がいなかったので、怪我人は『
後は、此の事件を早く忘れる為に、レイ、コーリ、アンリとドリス、そしてハルチカも、春休みが終わる迄、思いっきり遊ぶ事にした。
また、コーリンを失なったハルチカの心の
レイもコーリも、ハルチカの失なった者の大きさを知っているので、
彼が、再び、自ら立ち上がる事が出来るように成る迄、
決して、焦りはしなかった。
二人は、ハルチカを信じていた。
五人は、キャンプや、北の海への小旅行、ボルケン共和国の首都、ルーティアでの
そして、4月、バンチニア高校の新学期が始まる、三日前に、バンチニアの町に戻る為に、ロンディーヌの自家用摩導船は『
帰りの魔導船の中で、目の前の座席で仲良く寄り添いながら寝ている、コーリとハルチカを見たアンリは、
彼女はため息を付きながら、
「・・・コーリは、元々、美人だったけど、何処か陰があって、其が損をしていたのに、今やその陰も無く、本当に輝く程の美人に見えるのは、一体、何故なんだ!」、とちょっと羨ましそうに呟く。
┐( ̄ヘ ̄)┌
其を聞いた、ドリスはおっとりと、「あら、あら知らないの、アンリ、恋する乙女は綺麗になる、昔から言われてるのよ。」
o(*⌒―⌒*)o
アンリは呆れながら、「ドリス、それは、都市伝説!そんなんで綺麗になれるなら、皆、恋してるって!」
ドリスは可笑しそうに、「あらあら、相変わらず、アンリは夢が無いんだから。」
アンリも笑いながら、「まぁ、切った張ったの不動産屋の娘だし、」
アンリは思う、でも、何だか、レイ、コーリ、エミリア、・・・何だかハルチンと関係した娘は皆、綺麗になってる。
偶然?
アンリは、一言、
「まさかね。」
四人を乗せた魔導船は、バンチニアに向かって夜空を飛行する。
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