あゝゝ、ボットン便所
@kin0721tama
第1話
昨日から、昨日から頭痛がする。
そんな気がした。確りと昼間でも日光が差し込まないように閉め切ったカーテンなんて意味もなく、そのヒダの隙間からは夕方だと思われる知らせが告げられていた。
ヨダレの染みつく匂いの枕とエタノールを代謝した体液を包み込んだ布団を恋人のように改めて抱きしめると、21はまた現実から逃げ出したくなるのであった。
しかしながら「ぅうん」と一声あげて、21はこれから約束したであろう仕事へ向かう用意をすることにした。
と言ってもカーテンの隙間から見えるのは夕方、テーブルの上にあるチョコバーを一つ一つポケットに詰め込んでヒゲはそのまま、目くそだけ舐めて湿らせたティッシュでこそぎ取っていい加減に靴を履いて近くの駅へと向かって行った。
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