大阪メトロ中央線 コスモスクエア→長田
ここは宇宙の端っこの方にある、言うなれば「会議室」のような場所。
「てか、なんでこんなところで会議してるんですか?」
「ここくらいしか会議室(?)取れなかったんだよ。しょうがないだろ!」
「え、えぇ…」
「で、何を話し合うんでしたっけ?」
「そちらの星、加工貿易で有名ですよね?その量を減らして欲しいのですが…」
「あ、それならいいですよ。こちらもそろそろ違うのが潮時かなと考えてまして。明日の朝までには止めますね。」
「そ、そうじゃなくて、その代わりにうちの星にも工場を建てて欲しくて。」
「ま、まぁいいですけど立地は橋の近くでお願いします。」
「わかりました。一応収益を願って弁財天の近くに立てますね。丁度いいところがありますし。」
「もしかしたら自然を壊してしまうのですが、苦情とかってどうなりますかね?大丈夫ですかね?ね?ね?」
「慌てないで!落ち着いてください。大丈夫です。こちらで汚水は処理しますんで、あと材料もこちらから出すんで」
「ところで本町さん?」
「どうしました?」
「本町さんはこんな茶番して楽しいんですか?」
「坂井さんこそノってきたじゃないですか。筋もいいですし。」
「面白いですよね?他人から見ても間違いなく面白いと思いますがね。呼んで見ましょうか。ちょっと来て梅島さん。」
「どうしたの?」
「この茶番面白いと思った?」
「いや、見てなかったからわかんないけど。」
「もう一回やる?」
「やらないよそんなガバガバな設定。」
「じゃあ無人島にモリだけを持って来た人やる?」
「なにそれ。翠本当にセンスないね。走る事しか出来ないのかな?」
「は?私だってもっと走るより深そうなこと考えてるよ。」
「あ、あの…私のこと忘れてない?」
「ごめん、忘れてた」
「ひっどーい!」
「存在感ほんと薄いね」
「ひどいよ…」
「あなたが一番体積的にはでかいのにね。」
「勘違いしそうなこと言わないで!背が高いだけだから!」
「あなたってあだ名がたくさんあるよね?」
「いやそんなことないよ?」
「どんなのがあったっけ?」
「あ、もう昼休み終わっちゃう!じゃね!」
「「…。」」
「逃げたな。」
「逃げたね。」
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