4/9:人生の阿吽
貧しくなると心も貧しくなる――とはよく言ったもので、19~20の頃、馬鹿みたいに金を使っていた頃を思い出している。
あれから6年が経とうとしてるけれど、あの頃は親元にいたから、いかに上手く親にバレずに贅沢をしようと頭を捻らせていた。
娯楽も駄目、ゲームも駄目、グッズはもっての外、オタク趣味なんてやってれば犯罪者予備軍と言われ、ゲームで少し羽を伸ばせば「基地外」「ゲーム脳」と言われる。
つまりは――我が家の親は毒親だった。
親ガチャでゴミを引いた結果なんだと思う。あの頃は大学に行けないのは親の所為だと嘆いていたけど、今じゃもっと選択肢はあったろ。と当時の自分を「馬鹿者」と罵りたくなる。普通に期間工で3年、親元離れて働いてりゃ金は貯まるし、少なくとも一年見積もって勉強すれば大学には受かる。
当時は行きたい大学が映像系で、どうせだったら業界飛び込んだ方が速いだろっていって業界に入った。ずるずる引きずって何年だったか? 結構持ってそれなりに稼げた。それでも大学にはいかなかった。それを今じゃ後悔している。
話は変わるけど、Twitter等、SNSの類を見ないようにしている。恨めしく思うから、自粛言うてはるのに、普通に犬連れて歩いているババア。マスクしないで咳き込むリーマン。疲れる。情報の供給過多って精神も良くないね。うん。よくない。
都内で感染してるからと、期間工労働者は受け入れ拒否の自動車メーカー。
地方は都会にいる連中との関りを断とうとしている。物見遊山で行った派遣の登録会だけれど、笑えない。「現実」を職員の方から突き付けられた。
SNSじゃ「早く普通に飲みに行ける世界に戻ってよ」と誰かが曰くが、
上野の往来を闊歩していると、普通に飲食店は開いている。居酒屋だって通常営業。
自粛しているところはチェーン店だ。
令和2年になってから笑わなくなった。いや、誰の所為じゃないと思う。
ここ最近で、くすっと来たのは「波よ聞いてくれ」と「ぐらんぶる」。
「波よ聞いてくれ」は確か今期だったかな。ぐらんぶるは12話だからすぐ完走できる。あんな青春を送りたかった。まぁ、バカ騒ぎなら今の歳でもできるけど体力をすこぶる使う。
今書いてるのは遺書かもしれないし、そうじゃないかもしれない。音楽の力――言葉の力じゃどうしようもないくらいには疲弊している。この文章を打ち込んでいるのだって何も考えてない。
普通に手が動いている感じ、タイピングの練習として長々――十年くらいはこの作業をやって来た。
来世で地球に生まれたら、普通の家庭に育って、普通の高校に入って普通の大学に入る――そんなことも難しくなったこの世界で、夢追い人にもなれなくって、普通の恋愛もできなくって、結婚もできないのか、だったら貝になった方が良い。
今飲んでいる宝焼酎ハイボールに昏睡薬を仕込んでみた。
明日は仕事だけれど、明日はあるのかどうかも分からん。
明日なんてない。光なんてない。
なくてもいい。
ないほうがいい。
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