3話 ダイナマイトボディとケトルベル!



「素蓋さん! 朝ですよ! おはよーございまーすっ!」


 大草原を駆け回る小羊のような、ふわふわした元気な声でオレは目を覚ました。


 ティフシーがカーテンを開けると、窓からサンビーチのような強い日光が入ってくる。


「あれ? オレなんでこんなところにいるんだっけ?」


「ふふっ、寝ぼけてますね! 昨日、泊まるところがないって言ってたから、ウチの店の空き部屋を貸してあげたんですよ!」


「あ、そうだった」


 オレはティフシーとマックグリスにしつこく筋トレに誘われていたら、いつの間にか日が暮れて、この店に一晩お世話になることになったのだ。


 ちなみにここは、シュリカさんという巨乳美女の経営してるプロテインカフェだ。


「それにしても、ティフシーは早起きだなぁ。もっと寝てればいいのに」


「なに言ってるんですか! 朝はランニングですよ! そのあとスポーツジムに行くんですから!」


「なにそれ、強豪の運動部!? 早朝のランニングのあとにジムで筋トレって、どんなハードスケジュールだよ!」


「何言ってるんですか? 素蓋さん、本当に寝ぼけてるんですねぇ」


 ティフシーは窓から受ける日差しを浴びながら、キラキラした笑顔で言った。


「私は中学生なので、週に三回はスポーツジムに行かないといけないんですよ。義務教育なので」


「義務教育でスポーツジム!? 学校じゃなくて!?」


 なんだそのマッチョ教育は……!? 斬新すぎるだろ……!


「ジムも学校も同じですよ? そこの大通り沿いにある『イーストガールズジム』に通ってるんです!」


「へぇ、女子中ってこと?」


「ハイ! なので、バーベルは最大でも百キロまでしかありませんし、ランニングマシンは時速六四キロまでしか出ませんし、プールは長さが五百メートルしかないんですよ! ふふふっ、素蓋さんから見たら私達の施設はオモチャみたいですね、きっと!」


「へぇ、バーベル百キロね。オレはたしか小五のときに持ってたかな。可愛い施設だね」


「もぉーっ! バカにしてますねっ」


 ティフシーのくすぐり攻撃にオレは思わず笑顔になる。


 しかし、心の底では冷や汗タラタラだった。


 女子中学生でバーベル百キロ持ち上げるの? マジで? 素の力で言ったらオレ、女子中学生に負けるんじゃね?


 テクニックに九兆の才能を振ったことを激しく後悔していると、ティフシーが笑顔でトドメを刺してきた。


「素蓋さん、今日はがんばってくださいね! うちのお店にトレーニング大好きなお客さんたちが来ますから、レッスンよろしくお願いしますっ!」


「う、うん、まあね? 任せときな?」


 パチンとティフシーと手を合わせた。


 そう。オレはこの部屋に泊めてもらったお礼に、今日マッチョたちに筋トレを教えなきゃいけないのだ!


 いや、絶対ムリだろッ!


 ティフシーはなぜかオレをマッチョだと思い込んでるし、昨日バーベルを持ち上げた色白マッチョのマックグリスも、オレの筋肉を過大評価している。そして、マックグリスが『明日レッスンがあるんだけど、キミがやったらどうだい? 僕はハニーと用事ができちゃってね』などとほざいたせいで、こうなってしまったのだ。


 もう一度言おう。


 絶対ムリだろッ!


 オレは筋トレのやり方なんて一つも知らないぞ! マシーンだのダンベルだの、触れたことすらない!


「素蓋さん、帰ってきたらレッスンの成果教えてくださいね! それじゃ、行ってきまーす!」


「いってらっしゃ~い!」


 ……さて、どうやって乗り切ろう。


 ティフシーという名の太陽がいなくなったら、急に現実に引き戻されたぞ。


 筋トレなんて一度もしたことないオレが、いったいどうやってマッチョたちに筋トレを教えたらいいんだ……!?



  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



 一時間後。店のオーナーのシュリカさんに呼び出されたオレは、一階の店の奥へきた。


「準備はいいですか? 素蓋くん」


「これまでの人生割とてきとうに乗り越えてきたので、今回もノープランで乗り切ろうと思ってます!」


「ふふっ、そうですか」


 シュリカさんは蠱惑的に笑う。


 黒髪巨乳美女のシュリカさんは、悪魔の魅力と天使の美しさを併せ持ってるような、不思議な雰囲気がある。


 そんなシュリカさんはトレーニング部屋に背を向けた。


「じゃあ、がんばってね」


「えっ、オレ一人!? シュリカさんは!?」


「私はお店の仕事があるの。大丈夫、素蓋くんならやれるわ」


 シュリカさんはオレの首の辺りをスッと撫でた。引き締まった細い手から、冷たい感触が首筋に伝わる。


 美しい氷の風景が脳内に浮かんだ。


 なんだこの新しい快感は!? ゾクっとしたぞ!?


「じゃあね」


 シュリカさんは蠱惑的な笑みを浮かべると、店の方へ行ってしまった。


「クッ……」


 巨乳お姉さんはやっぱり素敵だぜ……!


 じゃなくて、これから始まる地獄のような時間を想像すると吐き気がするぜ……。


「ふぅー……やるか」


 オレは意を決して、トレーニング部屋のドアを開けた。


 部屋の中にはすでに、マッチョなオッサンやダイナマイトボディのお姉さんたちが、トレーニングウェア姿で待っていた。


「こ、こんにちはー」


 恐る恐る挨拶すると、色黒マッチョなオッサンが手を挙げた。


「ヘイ、ボーイ! キミもレッスンを受けに来たのかい!? ハッハッハ! キミも今日からマッチョの仲間入りだな! イエス、マッチョフレンズ!」


 なんだこの暑苦しいオッサンは! 秒速で距離縮めてきたぞ!


「いや、オレは店側の人間なんだよ。これからレッスン始めるよ」


「ハッハッハ! なにを言ってるんだいボーイ! まだインストラクターが来てないじゃないか! インストラクターがいないトレーニングレッスンなんて、チーズの乗ってないピザと同じさ! ハッハッハ!」


 あ、暑苦しぃいいい! オッサンが一言話しただけで、室温が五度くらい上がる気がするぞ!


「ダストンの言う通りよ。私達はチーズを食べにきたの。丸いペラペラのパンじゃ満足できないわ」


 ダイナマイトボディのお姉さんが演技ったらしい口調で相づちをうつ。ピザの例え別に上手くないぞ!


 お姉さんは小さめのタンクトップに、ショートスパッツ姿。上半身は服の隙間からボリューミーな胸が押し出されていて、下半身は『色塗っただけじゃないよね?』と思わず疑ってしまいそうなほど、腰の形が浮き出ている。


 顔はかなりの美人だけど、鼻が高く、ツンとしてて近寄りがたい。


 エロさだけはブッチギリだがな!


「いや、インストラクターならもうここにいる」


「えっ? 本当に? いったい、誰がインストラクターするの? 私たちはすごいビューティフルマッスルがインストラクターをするって聞いてきたのよ?」


 周囲をキョロキョロ見回すダイナマイトボディお姉さん。


 クッ……胸が左右に揺れまくってるぜ!


 じゃなくて、前フリが最悪だぜ!


「だ、だから……つまり、オレが今日インストラクターをつとめる素蓋だ。よろしくな!」


「………………」


 普段はあれだけうるさいマッチョたちが、静まり返った。


 なんだこの地獄は!?


「ねぇ、ボーイ。まさかそんなジョークを言うためだけに私たちを集めたんじゃないでしょうね?」


 ダイナマイトボディさんがツリ目を向けてくる。


 マゾなら喜ぶかもしれないが、オレはいますぐ逃げたい気分である。


「ハッハッハッ! そう怒るなピクシス! なかなかファニーなジョークじゃないか!」


 色黒マッチョなオッサンがフォローしてくれたが、ダイナマイトボディは「私は笑えないわ」とご機嫌ななめである。


 っていうか、このダイナマイトボディ、名前可愛いな! ピクシスっていうのか!


「いや、冗談じゃない。こう見えて、一応、オレがインストラクターだ」


 やりたくてやってるわけじゃないけどな! やらなくていいなら今すぐ帰るぜッ!


 マッチョたちは絶望したような表情になった。


「冗談でしょ……え、ほんとにボーイがインストラクターなの?」


「ハッハッハ……え、マジで? キミがインストラクターなのかい?」


 さっきまであんなに暑苦しかった色黒マッチョの笑顔も消えたぞ! マジでこの空気でやるのか!?


「ええと、一応その……オレはマックグリスに勧められてな。今日お試しでレッスンをすることになったんだ」


 マックグリスとは、昨日バーベルを持ち上げてた色白マッチョなオッサンだ。主にアイツのせいでこんなことになった。新手の嫌がらせだろ!


 この空気。もうオレにはどうしようもできない。


 恨むぜ、マックグリス……!


 と、絶望を予感したとき。


「ハッハッハッハッハ! なーんだ、それを最初に言ってくれよボーイ! マックグリスが言うなら間違いない! キミは間違いなくビューティフルマッスルだなっ! 今日のレッスンが俄然楽しみになってきたぞーっ! 最高のバッションを僕らのマッスルにノミネートしてくれッ!」


「ええ、あのマックグリスが言うなら間違いないわね。ボーイ、さっきは疑ってゴメンね?」


 マックグリスへの信頼はんぱないなっ!


 さすが四百キロのバーベルを持ち上げるだけはある。マッチョから熱い支持を受けているようだ。


 そして、パチンとウインクしながら謝ってきたダイナマイトボディのピクシスは、意外と可愛かった。


「えぇと、じゃあ、とりあえず始めるか。あらためて、今日インストラクターをつとめる素蓋だ。よろしくな! みんなウォームアップは済んでるかな?」


「イイェェエエエエエエエス! 最高にホットなマッスルさ! ヒャッハァアアアアア!」


 パァアアンッ! と隣の青年と手を合わせる色黒マッチョのダストン。


 常にこのテンションなのかコイツ!? 太陽まる飲みしたわけじゃないよな!?


「ええと、じゃあとりあえず最初は、簡単なトレーニングから始めてみよう。腹筋三十回と、腕立て三十回、そしてランニング二十分だ!」


「……オォ……イェス」


 あんなにうるさかったダストンがショボンとした。


 クッ……やっぱりオレの知ってる筋トレじゃダメなのか! 腕立てと腹筋とランニングでなんとか一時間ごまかそうと思ったのにッ!


「ちょっといいかしら?」


 ダイナマイトボディのピクシスが手を挙げた。


 バケツプリンのような胸が左にかたよる。


 この人の挙動ぜんぶエロいなっ!


「素蓋さん、私からトレーニングの提案があるわ」


「提案?」


 意外なところからヘルプがきた。


 ……と、思ったのだが。


「ええ、私は『ケトルベル』を提案するわ。トレーニングの種類が豊富で、扱い方が難しいでしょう? みんな興味あるんじゃないかしら」


「ああ、アレね。ケトルベルね……」


 ケトルベルって何!? そんな器具本当にあるの!? この世界のオリジナル器具じゃないよな!? (※地球にもあります)


「ねぇみんな、どうかしら?」


 周囲に意見を求めるピクシス。


 そして。


「ハッハッハッ! ナイスなアイディアじゃないか! 冴えてるなピクシス! さては朝食にベーコンエッグを食べてきたな?」


 色黒マッチョなダストンが意味不明な同意の声をあげると、他のマッチョたちも『ナイスアイディアですね!』『ちょうど大腿筋がケトルを求めてたところよ』などと賛同する。


 なんてこった! こうなったらもうやるしかない!


「ええと、ちなみにピクシスは普段、どういう感じでやってるのかな? ちょっと見せて欲しいな」


 ジムに転がってる器具のどれがケトルベルかすらわからないオレは、ナイスな一言で危機を回避した。これはナチュラルボーンの才能である。


「ええ、いいわ」


 そう言うと、ピクシスは様々な器具が並んでいる棚から、鉄球を取ってきた。


 第一印象は、ボーリングの玉だ。


 よく見ると玉に取っ手がついている。使い方はまるで想像つかない。


「私はこんな感じで……」


 そう言うと、ピクシスは両足の間にケトルベルを置いて、前屈みになって取っ手を掴んだ。


 巨大な胸が重力に引かれて、ブルンッ! とタンクトップの紐の左右から溢れる。


 なんだこの迫力はッ!?


『大食いチャレンジ、三十分で食べきったら無料です!』というフレーズが思い浮かぶほど、圧倒的なボリューム感ッ!


 そして、肌感も素晴らしい!


 プルンとした肌の上を、キラキラした汗の滴がスケートのように滑っていく。


 量と質を兼ね備えた、ある意味で究極のおっぱいかもしれない。


 奇跡の光景を目に焼き付けていると、ピクシスはケトルベルを持ち上げ、両足の間で前後に揺らし始めた。


 当然、胸も揺れる。


 オレの下心も、脱水機に放り込まれたくらいガンガン揺さぶられる。


「フゥッ……フゥッ…………フゥッ………………」


 ピクシスは徐々に振り幅を大きくして、ついには股の間から頭上まで、ケトルベルを振り始めた。


 鉄球がオレの顔にブンブン風を送ってくる。


 このトレーニング、めちゃくちゃ危険じゃね!? 鉄球ふりまわすの!?


「う、うん。もういいよ。ありがとう、ピクシス」


 オレがそう言うと、拍手が巻き起こった。


「イイェエエエエイ! ブラボー! ピクシス!」


「ビューティフルなスイングだったわ! ピクシス!」


「サンキュー!」


 ピクシスは火照った顔で笑うと、オレに近づいてきた。


「私はいつもこんな感じなの。次は素蓋のお手本見せてくれるかしら?」


「お、お手本……? お手本ね。お、オーケー! まあオレは赤ちゃんの頃から、オモチャの代わりにケトルベル振り回してたからね」


 オレはハッタリをかますと、ピクシスの手からケトルベルを受け取った。


「ヒャッハアアアアアアアアッッッ! ビューティフルマッスル素蓋の登場だぁああああ! ナイスマッスルッ! イエスッ! ナイスマッスルッ!」


 やかましいわっ!


 オレはジャニ◯ズアイドル並の大歓声を受けながら、ケトルベルを見る。


 もうすでに重い。よく見たら二十キロって書いてあるじゃん! こんなの振り回してたのかよピクシスっ!


「ええと、まあ……振り方は自由だ。パッションだよ。こう、心のままにね、熱い思いで振ればいいんだ」


 オレはそれっぽいことを言い、適当にケトルベルを振り回した。


「たとえば、こんな感じに規則正しく振ったり」


 オレはケトルベルをヌンチャクのように、上下左右に振り回す。遠心力に頼ってるだけなので、別に力は使ってない。


 ケトルベルはどんどんスピードを上げ、ブォンッッブォンッッと空気を切る。


「あとはまあ、足を一緒に動かしてもいい」


 オレはケトルベルを振り回しながら、足を上げたり、バレリーナのように回ったり、ダンスっぽい動きをしてみた。


「あと、こんなのもまあアリっちゃアリ……かな?」


 オレはケトルベルを頭上に放り投げ、落下してきたそれを右手で受け止めた。


 そのまま背中側にクルンと回して、左手で受け取る。


「とまあ、こんな感じなんだけど……ダメ?」


 マッチョたちは静まり返っていた。


 ダスティンもピクシスも目を見開いたまま、呼吸すらしてないように見える。


 ……やっぱりダメだったかッ!


 そりゃそうだ。適当に振り回すだけなら誰でもできる。こんな子供だましに騙されてくれるほど、マッチョたちは甘くはな……


「イイェエエエエエエエエエエエエエエッッッ! なんてストロングなマッスルなんだ素蓋ァアアアアアアアアアアア!」


「すごいわッ! 信じられない! ケトルベルであんなトレーニングができるなんてっ!」


「アレなら一度に全身のマッスルを鍛えることができそうだな!」


「それにしても、あのスイングはすごかったなッ! 素蓋はケトルベルトレーニングのプロフェッショナルに違いない!」


「今日は来て良かったわ! こんなプリティーマッチョに教えてもらえるなんて!」


 好評だーっ!


 なぜかわからないけど、褒められてるーっ!


「素蓋、最初は疑ってて悪かったわ。よかったらさっきの左右のスイング、私にも教えてくれない?」


 ピクシスが笑顔でオレに近寄ってきた。最初はキツい顔だと思ってたけど、可愛い。


「よっし! 任せとけぇ! 他のみんなもトレーニング開始だ! パッションのおもむくままに、自由に振り回してくれ!」


「イェエエエエスッッッ! ナイスマッスルッッッ! ナイス! プリティマッスルッ!」



  ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



 レッスン終了後。


 オレは上機嫌なティフシーとシュリカさんに、プロテインドリンクをおごってもらった。今回はチョコレート味だ。


「素蓋さんっ! 今回のレッスン、上手くいったみたいですね! ナイスマッスルです!」


「まあね! ティフシーのドリンク美味しいよ! サンキュー!」


 オレはティフシーとドリンクのタンブラーをコツンと合わせた。


 シュリカさんともタンブラーを合わせると、シュリカさんは微笑を浮かべる。


「素蓋くん。今回のレッスンはお客さんたちに大好評だったわ。ありがとね」


「まあね! それほどでも? あるかな? はっはっは!」


 あのあとケトルベルを教えながら、ピクシスの揺れるオッパイも堪能できた。今日はラッキーな日だった。


「ただね、素蓋くん。一つだけ聞いていいかしら?」


「ん、何?」


 シュリカさんはアイスクリームのような冷ややかな表情になった。


「部屋のあちこちに穴があいてるのは、なぜなの?」


「…………」


 そう。実はあのあと、ケトルベルを振り回したマッチョたちは、『おっと、やってしまった!』『あ、ごめんなさい』『ソーリー、つい手が滑ってね』などとミスを連発し、部屋のあちこちに穴を空けていたのだ。


 オレの技術(テクニック)はそんな簡単に真似できないらしい。


 オレは冷ややかな目を向けてくるシュリカさんに、マッチョたちのような、爽やかな笑顔でごまかした。


「ソーリー! とっても反省してる! ハッハッハ!」



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