007 ホープの願い
私は、日本からの要請に応えてカスタムという名前で来日している。祖母が日本人なためか元々日本語がうまいせいか、来日してから3年が経つ頃にはここでの生活が居心地の良いものになり始めていた。
そんな矢先に、電子書籍のデータがなくなりはじめた。書籍が好きな私は悲しむとともに、「なんで紙の書籍のままにしなかったんだろう」と、思うようになっていた。
そんな私には、二つばかしの願いがある。
一つは、書籍を紙に戻してほしいということ。
もう一つは、この世の中の人々が本当の意味で充実してほしいということだ。
「今でも、十分充実している」「充実ってなんだろ?」「そんなことどうでも良い」
この時代の人々は、どうしてこうなってしまったのだろう。
電車での移動時間をもっと有意義に過ごせば良いのに、ゲームなどに時間を費やして、本を読んでる方が、(IPLUSや、iphonでニュースを読むなどは別として)はるかに多くのことを学べる。
ここかなー?いや、違う。でも、なんだろ?
私には昔、好きな子がいた。デートまではよくやっていた。でも、彼女が記憶を失った。
なんで人間は、こんなに脆いのだろう。
彼女の名前は、千穂。今は、エリナとして、秘書をやってもらっている。でも、記憶がないから、結婚を申し込めないでいる。どうしたら良いんだろ。
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