出会い

001 このご時世

僕の名前は、山下 直次。平凡な生活を送っている高校1年生だ。小6の頃にオンラインゲームにハマってから、パソコンが手放せなくなるばかりか、パソコンを自作したことがあるぐらいにまでなってしまった。今は、夏休みなので、宿題を終わらせれば天国だ。

そんなある日の朝、……


「ナオツグー、ゴハンダヨ~」


アネキだ。名前は、𣴎美。ヨミはー……忘れた。

と、とにかく、姉貴は、面倒見が良くって、美人でおっとりしている大学2年生だ。機械音痴なことと、大学2年生であることで、全く話が合わない。


「ねェェ~、ナオナオってば~。なんかあったの~?なんかあったなら~、姉である私に相談してみな。ねェェ~、ナオナオってば」

「姉貴、とりあえずナオナオって呼ぶのやめようか」

「えー。じゃぁあ~、ナオツグ!」

「そのままだろ」

「テヘペロ!」

「アァー。もういいや。食べよ。いただきます」

「イータダキマ~ス」


数分後……


「ごちそうさま」

「ごちそうさま!」

「なんであげ調子なんだよ」

「いいじゃぁん」

「まあいっか。ところで、きょうも大学?」

「ソダヨ~。直次はいいよね。学校ないから。」

「つっても、宿題があるし、そもそも、姉貴の場合は夏期講習だろ。しかも夏休みが2ヶ月はしっかり確保されてるんだからいいじゃん」

「まあまあ、そんな御堅いことは言わずに」

「あ、でも嫌いなパソコン使わなきゃいけないから大変だね」

「ア~モ~、思い出させないでよ。そういう意味では、あんたは有利ね」

「そんなことないよ。テストは、公平さを出すためにパソコン使わないし」


そうなのだ。20XX年に情報社会が発展してから、B5紙ぐらいの大きさのタブレットIPLUSが、世界中で所持率95%ぐらいになった。もちろん、appleや、googleは、健在だ。そのタブレットは、価格が安く、軽いので、学校や、職場など、いろいろなところで使われるようになった。例外としては、学校でのテスト、個人情報、貨幣などは、紙が使われている。もちろん、本や漫画は、紙で出版されていることがある。しかし、消費者の減少により、どんどん減っていった。今では、図書館で本を貨りるときも、特定のアプリにISBMや、バーコードを入力、スキャンする。期限日になったら、強制的にそのアプリの本棚からなくなる仕組みになった。


「それじゃあ、いってくるね」

「いってらっしゃい。さぁ、寝るか。」


To be continued……

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