なざりっく魅食《びしょく》鬼行?
トータス
第1話 肴:大鬼の脳髄
歴史あるリ・エスティーゼ王国には、
他にも、
=時として、兜を被った
エンリ砦からの情報では。実際、
人間が何故、その超硬質な頭蓋を兜として使用しないのか。それは、
ちなみに、自然死した
実際に、力自慢のガガーランが
狙うとしても、横から側頭部を刺し潰す様にしないと、先ず潰れないと言い放つ。
だが、漆黒の戦士モモンにかかれば、唐竹割りに真っ二つにされると言うのだから、その凄さが判ると言うもの。
さて、話はそれたが、本題はこれから。
エ・ランテルでも屈指の食通だった、パナソレイ・グルーゼ・デイ・レッテンマイア曰く。
「ぷひ~、エ・ランテル近郊で、最も
それを聞いた者は、あんなモノはとても食べられるモノではない。と云われる事の方が多いが、知る者ぞ知る超高級食材として、極々稀に流通している。長い間、エ・ランテルの食料関連の流通を一手に掴んでいるバルド・ロフーレですら、耳にしたのは数えるほど、実物を目にする事でさえ至難の業と言わしめる。過去に一度だけ、口に出来た時の味は、味わいは
口にして暫くの間は、何を食べても不味いと感じられたとか。
ちなみに、パナソレイは一口にして、やせ細ったと言い伝えられている。
現在のパナソレイは、常に痩せている。
そんな超高級食材ではあるが、
割って中身を取り出す際、ほぼ中身ごとグチャリと潰してしまう事が多々ある為、無事に取り出せるかは、また別の話らしい。
潰れてしまったソレの使い道は、ハイドネリウム・ピッキーが潰れたソレから欠片を除き、布巾で絞り、髄液を取り出しておいて、様々な用途に用いられる。
主に、デミウルゴスが工作の仕上げに使う為に取って置いてほしいと要望されるという。
作品にその髄液を塗る事で、艶が増し、光沢が映え、物持ちが良くなるという。
ちなみに、勘違いして実際に
実物は、超硬質の殻に覆われた木の実。
髄液 =
クルミの実って、そう見ようと思えば、そう見えない事もないかなと。
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