コップの水は

いつの間にか

涙を我慢するのが普通になってて

知らない間に

言いたい気持ちも我慢するようになってた。


小さい頃は

思ってたことだって、涙だって

たくさん表現してたのに。


いつからだったかも分からなくて

こんな気持ち。誰にも言えなくて。


「誰か私を助けて」


そう言いたいのに

どこにもぶつけられない私は

きっとコップの中に満杯に入った水を

飲み込んでばかりなんだと

改めて思った。


コップはいつか心になって

水は思いになって

その水を飲み込まずに

誰かにぶつけられる人に

私はなりたい。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る