第7話 アイドルさんの取材。
『好きな食べ物は何ですか?』
『市販されているチョコ菓子です。コーヒーと一緒に食べるのが好きなんです!』
『コーヒーと一緒にですか。少し変わってますね?』
『私も最近気づいた発見なんです。でも、一番大事なのは誰と食べるかということだと思います!』
『なるほど、参考になります。』
『趣味は何ですか?』
『ランニングですね。仕事や学校が終わってからの空いた時間に走ってます。』
『やはり、その体型を維持するための努力をしっかりされているんですね。』
『そうですね、ただその途中でお店によってお菓子とか買っちゃうんですよ!』
『ははは、本末転倒ですね。しかし、店員さんも仕事中に今人気のアイドルがまさかっ、という気分になってしまうでしょうね。』
『いえ、最初は全然私のことなんて知らなくて謝られてしまったんですよ!!』
『そんな人がいるんですね、……あれ、以前もこんな話があったような……。』
『特技は何ですか?』
『うーん、やっぱり踊ることでしょうか。普段からレッスンはしているので、自信はあります!』
『皆さんを魅了する踊りですからね。かくいう私も魅了されています。』
『あはは、ありがとうございます。でも、レッスン中はよくこけてしまったりするんですよ!』
『日ごろの厳しいレッスンの成果を、舞台上の踊りとして私達ファンは見ることが出来るんですね。』
『恥ずかしい姿を皆さんに見せるわけにはいかないですからね!……でも、私普段からおっちょこちょいでこけたりすること多いんですよ?』
『座右の銘は何ですか?』
『そうですね、一期一会です!自分でも意図しなかった出会いが、これからの私を変えていくことだってあるんだと最近気づくことが出来ました!』
『なるほど、ファンの方がたくさんいるけれど、その一人一人に真摯に向き合って行きたいという思いが感じ取れますね。』
『はい、仕事でもプライベートでも、出会った人とのつながりは決して消えない大事なものだと思います!』
『まさにアイドルの鏡ですね、感動してしまいました!』
『それでは最後にファンの皆様に何か一言お願いします。』
『皆さん応援ありがとうございます!!これからも頑張りますので、私を見ていてください、期待に応えて見せます!!……でも、私も悩んだり苦しんだりすることがあるので、そのときは………少し甘えさせてくださいね。』
ペラッ
「先輩、この人ってたまに夕方にお店に来る人に似てません?」
「ん?そうかな。人違いじゃない?」
「……うーーーん??」
とぼけておこう。
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