そしてみんな死んでいく
枯れ木数本の更地に足りない足りないと天が命じ
無理くり運ばれる子木達
枯れ木も山の賑わいと強がって囃しに囃し立て林に変えても果ては枯れ果てる
それでも動員される痛ましさ
見ない大人達が騒ぎたてて無駄に消えていく
そしてみんな死んでいった
そしてみんな死んでいった
そしてみんな死んでいった
朽ちる森の為 死を運ぶ心意気
腐海は深く静かに広がって向かう
この道はいつか来た道、また進む道
懲りない馬鹿騒ぎ
空虚な喝采が虚しく響いても
死は平等に侵食していって
行進、行進、バタン!死の行進
そしてみんな死んでいった
そしてみんな死んでいった
そしてみんな死んでいった
冥土の土産に盛大に買われていく人々を
見過ごし見逃して
血に染まった赤い紙
手渡せば何も言わずに歩いていく
握りしめた赤紙に無数の苦悩の折り目は走り、顔を上げてもまだ見えぬ冥土の先
見過ごす人もいつか向かう道に消費されて
そしてみんな死んでいく
そしてみんな死んでいく
そしてみんな死んでいく
馬鹿みたいに、ゲームの駒のように
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