蛍光の夜

朧げな現か夢か?

はたまた在ったか無かったか?

黒い夜の砂絵の中空で

薄ぼんやり、青緑に灯す

蛍光がポンポリ

揺れて、揺られて、

ヒラヒラリと手の腹に着く

暖かくもない熱くもない

溶けるように飛んでいき

水田の中へ消えていく

あれはなんだろうね?

問いかけても

答える蛍は無し

風も無き夜、草の香り

引き連れて家路に帰る

子供達

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