Born slippy

ほらいつまでもそこにいるな!


グニャグニャした骨と身体


くだらない人生に拗ねるのも悪くはねえ


けれどそのまま そう、そのままいつまでも骨休めしていれば堕ちていく


under worldに終わりは無え


お前の火が消えちまう瞬間まで


よれよれでスカスカな中身のソファに倒れた骨格模型


オレンジ色の照明 薄汚れた太陽の下で腐っていく生きた死体


その快楽はどれほど? 今こそ言う時だろ? 「それほどでも無い」


これは一息の休息


息切れを整えるまでの準備


明日の仕事に備えて早めに寝るみたいなものなんだ


起き抜けのコーヒー 休日の晩酌


それよりは少し過激な癒しなのさ



埃の積もったオレンジの照明 ボンヤリと見上げ


ベッドと一体化しててもいずれする根腐れ


しちまうから 飽きるほど眠ったなら薄汚れた太陽の下から動き出せ


今がその時なんだ いつだってその時なんだ スイッチを入れるときは今なんだ


全力で走れ! 怠けた心臓に喝を入れ 淀んだ血液を洗い流して立ち向かえ


疲れたならまたソファに倒れて微睡めばいい 束の間のBorn slippyに戻ればいい

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