夢路のカバン

空になったカバンを広げ ため息をつくのはもう止めよう


詰めた『モノ』の重みも無くなる過程も過ぎてしまえば全て良い思い出だ


そっと手を入れて底をなぞったなら次は何を入れようかと考えるのも悪くない。


それとも軽くなった荷物を持って旅立ってみようか?


一日が始まる朝日を浴びて


旅の記憶を詰めに歩き出そう


そしてオレンジ色の光を背中で受けてたまに振り返ろう


心地よい疲労感 腕の荷物の重さ


噛み締めて来た道はどうなってる?


影はこれから進む道を照らし、足跡は進んできた道程に刻みこまれてる。


疲れたなら足を止めて夕日を見送ろう


夜は決して長くないものさ


動くのならお日様を鞄に入れて進もう


いつか大事な物に変わるよ


きっと


きっと


きっとさ

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