殺人姉妹ののんびりほのぼの異世界生活

@RUSIN

プロローグ

暗い中、月の光でわずかに明るい中静かにたたずむ二人の少女の影、一人の少女は


「ねぇ、これからどうする?」


そう尋ねるともう一人の少女は言った。


「お姉ちゃんとずっと一緒にいたい♪」


声を弾ませて言った。


「こんなお姉ちゃんを恨んでも良いのよ」


「恨まないよ、だってお姉ちゃん大好きだもん」


一人の少女は少し間を置いて、


「ねぇ、これからどうしたい?」


少女は答えた


「もっと、沢山殺したい♪」



4年後


大人も静まりかえる夜の都市、そんな中

私達は警察から逃げている。


「あ~もう!お姉ちゃん今日の警察しつこい!」


妹が後ろから文句を言っていると、頭を抱えたくなる


「無視しなさい、どうせ私達を捕まえられないのだから。」


「30分もこうだよ!もう疲れたの!」


そんなわがままは言わないでほしい、

何故私達が警察に追われているのか・・・


私達姉妹には殺人癖さつじんへきがある。

幼い頃、私には動物等を殺したい衝動がある。


時々ネズミなどを捕まえて殺し庭に埋める

という行為を繰り返していった結果、

3つ下の妹も私と同じことをしだした、そして

妹の12歳の誕生日の時、両親を殺した。


それ以来、私達は世界中で殺人を繰り返した。

その度に警察に追われているが、

確かに今日は少し長い、そんなことを考えていると


「お姉ちゃん!前!」


妹に言われて、ようやく気がついた。

いつの間にか他の警察に先回りされていた・・・が

それも妹が対処した、妹には毒針があり

それを使って警官達を退けた。


しかし、やっぱり変だ何故今日はこんなに

粘るんだろうか、その理由はすぐに分かった。


またもや、警察が先回りしていた、また妹に

対処してもらおうとしたが、


カンッ!


なぜか針が弾かれた、よく見ると警官達は

盾を持っていた、毒針対策をされた。


鉈なたで押し退けようとしたが、

ここまでずっと追われっぱなしで、

体力が無かった。

仕方なく別の道を行こうとした。

が、この時点で失敗した。


やられた、私達は行き止まりに誘い込まれた、

今まで私達は細い裏路地を逃げていたが

今日粘っていたのはこう言う事だったのか。


長い時間追いかけて追い込んでいたんだ。

気がつくと後ろはあっという間に囲まれた、

その中で一人の警官が言った。


「もうお前たちは終わりだ、おとなしく捕まれば

少しは罪は軽くなる、最悪死刑は避けられるぞ。」


それを聞いたとたん、ある覚悟が決まった。

私はゆっくりあるものを取り出しながら、

こう言った。


「私達は、ある3つのルールを定めた。」


そして、私と妹は拳銃を取り出し、

警官達は警戒した。


「1つは、家族を見捨てないこと。

2つ目は、助け合うこと。そして」


私と妹はお互いのこめかみに銃口をあて。


「3つ目は、自由を奪われないこと。」


言い切ると同時に、私達は、引き金を引き、


ズガン!


鈍い音と共に私達は、自殺した。


気がついた時、私達は謎の空間にいた。

目の前には、羽が生えている少女が居て

こう言った。


「はじめまして、えっと、分かっていると

思うんですけど。あなた方は亡くなりました。」


分かってはいた事実をはっきり告げられた。


「えっと、確認させてください

あなた方の名前は?」


その問いに、私は素直に答えた。


「私は、ルナ、ルナ・サーナトリア

こっちは妹の」


そうして、妹も素直に


「ラナ、ラナ・サーナトリア」


そうしたら、少女はほっとした感じな様子だった。


「ねぇ、あなたに頼みがあるの。」


私は迷わずに意を決して言った。


「この子は、妹だけは天国にいかせてほしいの、

私の罪を重くしていいいから。」


「え?」


妹だけは、天国に行って幸せになってほしい。

地獄には絶対に行かせたくない

そのためには自分はどうなってもいい。

そうすると、妹が、


「嫌だよ!むしろお姉ちゃんが天国に行って。」


「ラナ。私はあなたの姉よ、姉は妹に幸せになってほしいの、だから・・」


「あ、あの~少し勘違いしてると思うんですが」


ふと、少女が言った言葉に私達は少し困惑した。


「えっとですね、一から説明すると、

まず私達は色んな世界を管理しているものです。

それで、世界に存在する魂の善と悪の比率は

等しくなるように出来ているんです。」


いきなり世界の原理みたいなのを説明され

さらに困惑するなか、説明は続き


「で、私はお二人の世界の管理担当なんですけど、ある時から、悪の魂が異常に

多くなってしまいまして、

流れを調整しようにも、私自身が世界に

干渉は出来ないんです。

そんなとき、お二人が魂をこちらへ送ってくださったお陰で、魂の流れを調整することができました。

ありがとうございます。」


何故かお礼も言われて少し変な気分になっている中

少女はさらに言葉を加えて


「ですので、お礼としてお二人には素晴らしい

来世を送ってもらうために、新たに転生そして、

要望をお聞きしたいと思います。」


どうやら新たに人生を送れるみたいな話になって、願いかなんかも叶えてくれるようなので

迷わず言った。


「なら、のんびりした田舎とかでゆっくり暮らしたいわ」


「そうだね、殺人してるときは出来なかったけど

のんびりした暮らしがしてみたい。」


「分かりました、では私からも生活に必要な

ものなどをまとめた、転生特典を送っておきます。

あと少しサプライズも。」


「では、素敵なライフを」


そして、少女は指を鳴らし、

私はまた意識を失った。


目が覚めたとき、私は森のなかに寝転んでいた。

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