第2話 惨劇
空が、割れた。
「何か」が出てきた。
その「何か」は、少女を狙っていた。
まるで、その少女を殺せば自分は助かると思っているかのように。
少女の目の前に、「死」は迫っていた。
少女は、怖くなかった。ああ、自分は死ぬんだ。その程度にしか思っていなかった。
少女は、抗うこともなく「死」を受け入れた。
しかし、その「死」に、抗うものがいた。
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