島田くんとの平凡な恋

@looking

1つ目のお話


「くしゅんっ

あぁ〜ざぶい」

12月25日、凍えるような寒さの中、私こと、高木ももか(高2)は、友達とクリスマスパーティーの準備の買い出しに、島田優(高2)と来ていた。

「あぁ〜なんでクリスマスまで友達といなくちゃいけないんだ〜!彼女欲しい!!!!!」

「……よく言うよ、この前だって先輩に告られてた癖に……」

島田優、こいつは、顔は良くて、告白も、多少あるのに、彼女欲しいとか言い出す。馬鹿なのかどうなのか分からないが……多分馬鹿なんだろう。

「……だってね、そこまで好きじゃないのに付き合ったら可哀想じゃん?」

しゅんっとした目で俯く。

「そういう所だけ誠実なのな」

憎たらしく言ってみた。

「だろ~?」

あちらも、負けじと憎たらしく返してきた。

「ハイハイ」

めんどくさそうに言葉を返した。

「あ、雪だ……」

島田がポツリと言った。

「ほんとだ!ホワイトクリスマスだ!すごいな島田!」

はっ!やばい島田にこんな姿見せたらバカにされる!

「子供じゃないんだからはしゃぐな」

予想を裏切らない言葉が返ってきた。

「……私より子供だと思うよ?島田は、」

こちらも負けじと言い返した。

「なんだと〜!」

たわいもない会話が続き、買い出しが終わる。

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