第九話 契約、そして脱出
優「そっか、君は神獣なんだね」
カ「きゅう!」
そう鳴いて僕の肩の上に乗った。僕に連れていけと言っているのかな?
優「僕と行きますか?」
カ「きゅ!」
えっと
指輪の使いかた
この指輪は絆の指輪。絆のある召喚獣と契約しこの指輪に入れておくことで、魔方陣を使わずに召喚できるのに加え一部その召喚獣の力を使うことができる。さらに人にもよるが魔石なしでその召喚獣の属性にあった魔法が使えるようになる。才能のある人なら大魔法までも魔石なしで使えるようになる。契約の仕方は召喚獣に名前をつけて儀式をするだけ。
儀式の仕方
(省略)
優「よし、やるか」
優「名前、ね」
カ「きゅう?」
うーん
僕名前のセンスあんまりないからなぁ。カーバンクルだからここはシンプルに
優「クー、とか?」
カ「きゅ~♪」
どうやら気に入ってもらえたようだ
優「よし、君のなまえはクーだ」
クー「きゅう!」
僕は指輪をつけてその手をクーに向けた
優「召喚に応じし我が友よ、今、絆の契りを交わし、我が力とならん!」
そう、唱えた瞬間クーの体が輝き指輪の中に吸い込まれた。
優「これからよろしくね、クー」
クー(きゅう!)
聞こえてた
優「とりあえず脱出しようかな」
僕はきた道を引き返し、今度は右の道に進んだ。今度は上に続く階段があった。
~四階~
優「ここには、モンスターがいるんだね」
現れたのはドラゴンマジシャン。形は人だが右手がドラゴンの爪になっていて、ドラゴンらしき翼もはえている。見たところ接近戦、空中戦にも対応できる魔法使いってところだ。
ドラゴンマジシャンは魔方陣を展開した。魔方陣から巨大な炎と氷が放たれた。
優「実験といこうか、クー!」
そういって右手を前に向けた。すると右手につけている指輪がひかり、魔法の壁が出現した。そして巨大な炎と氷を反射した。そして反射された炎と氷はドラゴンマジシャンに直撃しドラゴンマジシャンは消滅した。
優「これはすごいね」
僕は素直に驚いた。魔法を本当に反射できることとこの階の敵の強さに驚いた。これを僕が受けていたら僕は跡形も無くなっていただろう。この魔法は急激に熱した後に急激に冷やす。または、その逆を高速でするもの。これを使えば鉄などの固い金属でも簡単に破壊してしまう。この方法は日本でもできるが、魔法なので魔力や才能によってその威力は上がるだろうし、鉄も簡単に破壊できる方法を生物にするというとんでもない魔法だ。この魔法をちょっと改良すればメド○ーアみたいなものも作れるだろう。もしかしたら、既に存在しているのかもしれないが。
次に出てきたのは、サイレンツ。ローブのような服で顔も隠れている。名前からして魔法を封じてくるだろう。サイレンツは超音波みたいなものを出してきた。魔方陣は見えなかったがクーの力で反射できたので魔法なのだろう。サイレンツが自分の放った魔法を受けおろおろしているところを見ると案の定魔法を封印する類の魔法だったようだ。モンスターといえどおろおろしているところを斬るような心は持ってないので放って先に進むことにした。
次に出てきたのは、スネークスケルトン。スケルトンの骸骨の所々から蛇が出ている。
優(ぐろいなぁ)
骸骨からでている蛇が口をあけた。
優(これはメデューサみたいなやつかな?)
僕は反射の壁をはって念のために左にとんだ。蛇から放たれたレーザーは壁を通り抜けそのままその先の水晶に当たった、そしてその水晶は石化した。
優「やっぱりそういう類か」
またもや蛇がレーザーを放とうとしている。
優「碎け!氷岩!“アイスロック”!」
僕はすかさず目の前に氷の壁をはった。レーザーは氷の壁に当たり氷の壁はレーザーを反射するとともに砕け散った。レーザーはスネークスケルトンに当たり石化して粉々に砕け散った。
優(レーザーとかって本当に鏡とか氷で反射できるんだ)
僕はこのまま敵を倒しつつ探索しながら上に続く階段を探した。
優「魔方陣だ」
僕は魔方陣を見つけた。配置からしてどこかに転移するタイプの魔方陣だろう。この道中何度も敵と戦ってきた。僕は能力をもらってよかったと思った。能力がなかったらここまでこれなかっただろう。クーの力もすごいが能力をもってなかったらクーに会う前にゲームオーバーだっただろう。
僕は魔方陣の中に入った。気がついたら洞窟の一階にいた。
優「とりあえずマシュを探さないと」
僕は急いで落し穴のあった道に進んでいった。
優(いた!)
僕はモンスターと戦っているマシュを発見した。戦っている相手はマジックバット。一度僕がやられかけたコウモリの群れだ。
優(なんで魔法を使わないんだろう?)
マシュは魔法使いと言っていたがずっと短剣で戦っている。どちらにせよこのままではやられてしまう。
僕は援護のため飛び出した。
と、ここでマジックバットは円を描いて魔方陣を展開した。レインボーバレットの構えだ。
優「クー!」
クー(きゅう!)
僕はマシュの前に出た。
優「“リフレクト”!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます