第七話 優輝死す!?(死にません)

ザバーーーン


優「ぷはぁ」

優「落ちた先が水でよかった~」


マジックバットも落とし穴の中までは追いかけてこなかったようだ。


優「にしてもここは何処だろう?」

優(思ったより深かったな、4.5階分は落ちたんじゃないか?)


優(それってやばくね?)


ここの情報を聞いたとき魔法の洞窟は確認されているのは3階まで、最下層とされる3階の奥には謎の石碑があるだけでその先はないと言っていた。もし、ここがその先だとするならば僕はとんでもないところに来てしまったのかもしれない。


優「とりあえず出口を探そうか」


出口といっても上に行く階段かなにかを見つけなければいけないが

僕は通路を進んで行った。通路にはここ特有の魔石しかなく敵もいなければ宝箱もない。いや、宝箱があるかどうかはわからないがただ一直線に通路が続くだけだった。






進みはじめて十数分たったくらい、2つの分かれ道を見つけた。

よし、クラ○カ法則で左に行こうか。

左側に進んだ。



先に進むと下に降りる階段があった。


優(ちょっとだけ覗いてみよう)


階段を降りた。


優「うわぁ」


降りた先に広がっていたのは薄く虹色に光る水晶だった。1階の水晶もきれいだったがここのはそれが霞むほどにきれいだった。

そしてその水晶の先を進んで行くと突き当たりには宝箱があった。


ドォン ドォン


優「ん?」


ドォォォォン

落ちてきたのはレインボードラゴンだ。レインボードラゴンはドラゴンの中で数少ない魔法を主に使うドラゴンらしい。


優(というかなんでこんないかにも強敵ですよって感じの敵でてくるかなぁ。これ負けイベントでしょ。この小説って7話で主人公死ぬの?ひどい作者だなぁ)

作者(優さん!メタいこと言わないで!というかそんなことしないから!)


ん?なにか聞こえた気がする。なんかノリと勢いだけでとんでもない小説作ってるひとのツッコミが聞こえた気がする。まぁいいか

とりあえず逃げきれそうにもないから戦うしかないか

レインボードラゴンは魔方陣を展開した。魔方陣から白い風の刃が大量に放たれた。


優(あまり気は進まないけど能力フル活用するしかないじゃないですか)

優「七色の弾丸よ、我が心の光となりて、撃ち放て!“レインボーバレット”」


使ったのは落とし穴に落ちる瞬間マジックバット達が放った大魔法。レインボーバレットは白い風の刃を相殺しながら何発かがレインボードラゴンに命中した。


優(う~ん、やっぱりそう簡単には倒せないよね)


魔法は命中したがあまりダメージは与えられなかったようだ。


優「これは剣技とかも試してみようか(自己流だけど)」

優「輝流剣術その1-“風魔(ふうま)”」


優は風のように早く動きレインボードラゴンを斬った。そして、斬った場所を中心に風の刃が切り刻んだ。


優(やっぱり今の僕の力じゃダメか)


レインボードラゴンは大きな炎を放った。


優「“アイスロック”!」

優「輝流剣術その3-“風三日月(かざみかづき)”」


優は体を回転させ風の衝撃波を放つ

レインボードラゴンの放った炎がアイスロックとぶつかりアイスロックが溶けてできた水によって炎の威力が弱まり、弱まった炎を僕が放った風の衝撃波が打ち消した。風の衝撃波は勢いをほとんど殺さずレインボードラゴンに直撃した。


優(これもダメか、やっぱり完成させないと)


今使っている自己流剣術は短い時間で作ったもの。それに、優自身もここの世界に合わせて少し強くなっているとはいえ所詮はただの人間なのでアニメとかゲームでたまにある剣圧だけで武器を壊したり、音速を越えるような速さで動いたりできない。いまやっているのは今使える魔法を応用してそれっぽくしているだけなのだ。


優(どうすればいいんだよ)


レインボードラゴンの攻略法を考えているうちにレインボードラゴンは今までよりも大きな魔方陣を展開させた。そして魔方陣からとんでもない白い暴風が放たれた。


?「キュゥーーー!!!」

優(え?)


優「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


突然聞こえてきた声とともに僕の視界は真っ白になった。そして、視界が戻ったときに見たのは天国でもなくレインボードラゴンが倒れているわけでもない。ただ、レインボードラゴンがいなくなっていてそのかわりに小動物がいるだけだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る