コメント失礼します!
怪しげな夜道、怪しげなビー玉売りとの遭遇……楽しく拝読しました。
参道をビー玉が転がり落ちてくるシーンが好きで、月明かりの中を硬質で小さな音を立てながらやって来るビー玉の群れが目に浮かぶようです。ビー玉の模様が月光の中で揺れるのも素敵。いつまででも読んでいたい美しいな描写でした。
でも実際、目の前にいくつものビー玉が転がり落ちてきたらきっとアワアワしてしまうし、じゃらじゃら来るんじゃないんかい! と、突っ込みを入れてしまいそう。笑
怪しさたっぷりなくせに、意外にも値切られてしまうビー玉売りはコミカルで可愛らしくて、私も遭遇するのを心待ちにしておりますね!
ビー玉、私は温泉になるタイプのビー玉が欲しいなぁ。これからの季節は特に重宝しそうですもの。
今回も素敵なお話を読ませて下さり、ありがとうございました!!
作者からの返信
秋口の真夜中の、冴え冴えとした空気と、月の光に照らされるビー玉。そんな風景を描写して、読んでいる方をその世界に連れて行けたら……そんなふうに思って書きました。「美しいな描写」というコメントをいただけて満足です(笑)。ビー玉売りは、ミステリアスでコワイ感じにするつもりだったのに、どうもそういうキャラクターの造形ができないみたいで、どこか抜けた小物のようになってしまいました。どこかで会ったら値切ってみてください。値切り過ぎると効能のあまりないビー玉をつかまされるかもしれないのでご注意を(笑)。お読みいただき、ありがとうございました。今月はスーパームーンもあったし、ひやおろしの季節でもありますね。
夜道に転がるビー玉。
何か不思議なことが起こる予感に、引き込まれました。
「なになに、ビー玉を売るなんて珍しいなぁ。
赤青黄色のらせん模様が回るビー玉、これはほしい! 他にもあるの!?」
という感じで、私も思わず買ってしまいたくなりました 笑
特にお酒の風味が変わるビー玉は、複数個買ってしまいそう......。
ビー玉や風景の美しさ。
生活の楽しさや気持ちよさ。
それらを表現する豊かな描写と文章のリズムがなんとも心地良く。
贅沢な読書体験をさせていただきました。
今朝の秋晴れの中、拝読したのですが、晩酌まで待つべきだったと楽しい後悔をしました。
素敵な作品をありがとうございました。
「びいどろをなめるのが何とも言えない享楽だ」とは梶井基次郎の「檸檬」の一節のようですね。
無学なもので知らなかったのですが、読んでみたいと思いました。
作者からの返信
真夜中のビー玉売りというモチーフとファーストシーンだけが浮かんでいて、しばらく放置していた作品になります。早くしないと秋が終わってしまう、と思って書き上げました。商品に興味をもっていただき、購入を検討していただいてるとのこと。ありがとうございます(笑)。真夜中、月明かりの下、ガラスのビー玉の美しさが描写できればいいなぁ、という思いで書いたので、その辺りも読み取っていただけてうれしいです。梶井基次郎の一節を調べていただいたのですね。ちょっと作品に深みを加えようと(?)、こんな文章を入れてみました(笑)。お読みいただき、ありがとうございました。
あー、また飲んでるー🍶 飲み過ぎですよー笑
それにしてもチューリップハット! 一発で頭に浮かんだのは「のっぽさん」。でも彼は眼鏡かけてなかったよなあ、と思いつつ最後まで半分くらいはのっぽさんイメージで脳内再生されました。のっぽさんはひと言も喋らないのに。
ビー玉、懐かしいです。透明だから炭酸だったのかなあ。500円で何でも炭酸入りにできるなら安い! 私も欲しい。
あらあら、あら。とか、口ぶりが可愛らしくて、性別が曖昧なのがまたまたいい味で、今回もまたちょっととぼけて肩の力が抜けた@sakamonoさんワールドを堪能させてもらいました♪
作者からの返信
このビー玉売り、ちょっと背が高くて私ものっぽさんのイメージがありました。メガネは付け足してしまいましたが。今回、「私」という一人称で敢えて性別を明確にしませんでしたが、女性のつもりで書いています。女性だと思っていただけたなら成功なのですが。秋の夜長の、月の光とビー玉の美しさを感じていただけたなら幸いです。お読みいただき、ありがとうございました。
お邪魔します。
高っ!
私も思わず心の中で叫んでしまいました笑
虫除けに浄水機能に汚れ防止機能、一生ものなら高くはないのかも…と、主婦はマジに考えてしまいます。
雲間の月、月影の鳥居や銀杏。頭の中にすんなり情景が広がって秋の風までも感じるようでした。ビー玉の中が回る様子もとても美しい画だと思いました。不気味な登場だったビー玉売りもだんだん面白い人に思えて来て不思議でした。
不思議な出来事なのに月光が印象に残るお話でした。楽しませていただきました。ありがとうございました♪
作者からの返信
一生ものとはいえ、少々お高いですよね。もう少し安くすればもっと売れるのではないかとか、ちょっと商売が下手ではないかとか、ビー玉売りに同情するところもあります(笑)。今年の夏がいつまでも暑くて、ようやく涼しくなり始めたお盆過ぎ頃からお話を考え始めたので、こんな季節感になりました。月の光とガラスの美しさを描きたかったので、うれしいお言葉をいただきました。お読みいただき、ありがとうございました。
お酒に使えばフレーバーが変わるアイデアは面白いです。次に会えた時は値切らないよう、今から貯めておこうかと思いました。愛宕的には、水がお酒に色々と好みの変化を遂げるビー玉が欲しいなと(笑)
ビー玉売り、ウチの近くの祭りにも来ないかなぁ☆
作者からの返信
全国の祭りを転々と行商しているようですから、そのうちそちらの近くのお祭りにも顔を出すかもしれません(笑)。真夜中のビー玉売りという発想を元に、このお話を書きました。売っているビー玉に様々な機能があって……その1つにお酒にフレーバ―を加えるものもある。そんなワンアイデアで何とかここまで書き切りました。お読みいただき、ありがとうございました。
これは例の、日常的に怪異の中で暮らしていて、本人が全くその逸脱ぶりを意識していない、やや年かさの女性の話でしょうかね?
相変わらず寝て起きて食べて飲んで怪異と出くわすだけの生活してるなあ 笑。
ビー玉の中にホラーが詰まってるとかのパターンもちらりと想像したんですが、今回は割合夢のある話に収まっていて、終始リラックスできる色調の世界を彷徨した気分です。虫除けのビー玉ってのはいいですね。五、六個もあれば、一生蚊に刺されることがないのでしょうか? 一つ一万でもほしい。
怪異と言うにはやたらと生活感に密着したビー玉売りでしたが、あれだけ念を入れてアプローチして、あげくに2000円の末端商品を500円で売る羽目になるとは。この人、商売はまだ素人なんではないかと。まあしかし日本酒がノンアルソーダに化けてしまうような品物、普通なら欠陥商品だからうまくやったとも言えるのか。
万事笑って済ませて月見を楽しむ主人公は、やっぱり大物だなと思った次第。
いつもながらショートムービーに映像化してもなかなかいい線いくんではないかと思われる、味のある作品世界です。こういう作品が似合いそうな山がちな環境に住んでるもんで、読みながらほどよい秋の闇を楽しませていただきました w
作者からの返信
性別は敢えてはっきりさせませんでしたが、「私」という一人称で女性のつもりで書きました。何とかもう少し幻想寄りというかシリアス寄りというか、そんなお話にしたいと、いつも思っているのですが、書いているうちにどうもコミカルな方向に向かってしまって。ビー玉売りが謎の人物っぽく登場したのに、主人公にやり込められて、商品を安く買いたたかれてしまい、ちょっと間抜けな感じになってしまうとか(笑)。王道の幻想譚みたいなものを書いてみたいです。シリアスにするのは難しいですね。月の光に照らされた、ガラスの透明で硬質な美しさを幻想的に描きたいなぁ、などと考えていたのですが。とりあえず、ビー玉売りと主人公の駆け引きは引き分けということで。私も山に近いところに住んでいます。お読みいただいたのも真夜中のようで、よりいっそう作品の雰囲気を感じていただけだでしょうか。お読みいただき、ありがとうございました。
ビー玉売りのセールストークに乗って、一番高価な物を買ったらどんな味になったのか、気になりました(笑)。一番安価なものでも、お酒が美味しく変わったようで何よりでしたね。
何気ない散歩の話ですが、描写がすごく巧くて情景が思い浮かぶように感じました。
作者からの返信
これもまた、コミカルなお話になってしまいました。ビー玉売りはやり手の商売人の予定だったのですが(笑)。高価なものは高級ウィスキーのような芳醇な味わいのお酒に変わったかもしれません。主人公にはこのくらいの安価なお酒がちょうどよいようにも思います。情景の描写にも力を入れているつもりなので、その辺りに言及していただくと、とてもうれしく思います。お読みいただき、ありがとうございました。