異世界美少年に恋をしました。

若葉 おれんじ

第1話

カサカサと落ち葉が風に吹かれて音をたてた。

「瑠花~!肉まん買ってきたよーん!」

そんな風情あふれる風景に、能天気に突っこんでいく親友。

「ありがとー」

受け取った肉まんはホカホカで、冷えた私の指先はあっという間にあたたまった。

「今日先生がね~」

と、いつも通りに下校していた時だった。


ーがさっ!


歩道の端にたまった落ち葉の上に、すごい音を立ててなにかが落ちてきた。

それは

「いたたた・・・。」

と言いながら上半身を起こした。

落ちてきたのは、どうやら少年のようだった。

「親方!空から男の子が!」

どこか聞いたことのあるセリフを口にした親友。

こちらを振り返った少年は、見間違えるはずのない超絶怒涛の超イケメンだった。



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