けものフレンズ

◆あなたは忘れてしまうでしょう。


◆ともに過ごした日々と私のことを……


◆私は忘れない。

 あなたの声、温もり、笑顔……その優しく純粋な心。


◆どれほどの時が経っても

 あなたがすべてを忘れてしまっても……

 私は決して忘れない。


◆本当にありがとう。


◆いつかまた、きっと私たちは出会えるから……


◆今は、さよなら……



〜ー〜ー〜ー



???:ねー、おきておきて!


???:あ、ようやく目が覚めたみたいですね!


???:××××はねぼすけだねー


???:どうしました?私たちの顔に、なにかついてますか?


???:ミライさん。きっとまだねぼてけるんだよ。


ミライ:ムリもありませんね。昨日は徹夜だったみたいですから。


サーバル:え?私がキツネ?もー、××××ってば、そろそろシャキッとしなきゃねこパンチでゴッチーンだよ?私はサーバルキャットのサーバルでしょ!


???:わあああああ!!


サーバル:あ、だれか追いかけられてる!


ミライ:あれは……セルリアン!?さいきん目撃報告がパッタリ途絶えていたはずなのに……


???:た、たべないでくださーい!!


サーバル:たいへん!このままだとセルリアンに食べられちゃう!××××、ミライさん!助けにいこう!


ミライ:はい!

■■■■■■■■■■

【セルリアンをやっつけろ!】


サーバル:みゃみゃみゃみゃみゃー!!


ミライ:さすがサーバルさん!セルリアンがどんどんパッカァーンと倒されていきます!


???:わあああーー!!


サーバル:あ、××××!あぶない!


◆その時、胸のおまもりから不思議な光が溢れ出す!

 力がみなぎってくる!


◆セルリアンをやっつけた!

◆けいけんちをかくとく!

◆レベルが上がった!

◆とくぎ『野生解放』をおぼえた!

◆とくぎ『お守りパワー』をおぼえた!


■■■■■■■■■■

サーバル:え!?


ミライ:セルリアンを……やっつけた……?


???:あ、ありがとうございます……


サーバル:あ、そうだ!大丈夫?ケガはない?


???:あ、はい。大丈夫です。


サーバル:ねえ、あなた名前は?どこからきたの?


???:えっと……なにも思い出せなくて……


サーバル:きおくそーしつってやつかな?それともサルのフレンズ?でもしっぽもないし、羽とかおっきな耳もないね。


ミライ:もしかすると、逃げ遅れたお客さんでしょうか?でも、私たち以外にヒトがいるなんて……


サーバル:ねえ、あなたがしょってるそれ、なあに?


???:これ、ですか?かばん、かな……?


サーバル:じゃあ『かばんちゃん』!


???:え?


ミライ:ち、ちょっとサーバルさん。いくらなんでもそんな名前は……


サーバル:えー、よくない?ね、××××もいいと思わない?かばんちゃんって名前!


???:……『キミがいいって思うならそれで問題ない』?そ、そうですね……かばん……


サーバル:記憶がもどるまでの間だけでも、その名前でいこーよ!ねーねー、いいでしょ?


かばん:かばん……かばん。はい、なんだかいいと思います。


ミライ:××××さんまで……まあ、みなさんがそれでいいなら……じゃあ、かばんさん。私たちと一緒にきませんか?一人だとさっきみたいに襲われるかもしれませんし。


かばん:え……いいんですか?


ミライ:もちろん!パークガイドとして、みなさんの危険を放っておくワケにはいきませんし!


サーバル:じゃ、これからよろしくね!かばんちゃん!


かばん:は、はい!



◆かばん が仲間になった!






























:酒

「しばし眺めていたが、何じゃこの茶番劇は。あの化物、こんな陳腐な芝居をやりたいが為だけにここをメチャクチャにしよったのか」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る