編集Yさんの好みとは

 編集Yさんのプロフィールに載っている作品は以下の4作品。

 『化物語』、『この素晴らしい世界に祝福を!』、『ゼロの使い魔』、『ゼロから始める魔法の書』です。


 スニーカーじゃないどころか角川ですらない作品も挙げて下さっています。

 分析する上では割と有難いです。ありがたやー。


 では早速この4作品について情報を列挙していきましょう!



《化物語》

――以下wikiより抜粋

ジャンル:青春怪異小説

「小説」

著者:西尾維新

イラスト:VOFAN

出版社:講談社

掲載誌:メフィスト

レーベル:講談社BOX

発売日:上:2006年11月1日

    下:2006年12月1日

連載期間:2005年9月号 - 2006年5月号

巻数:上下2巻

――以上

(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%96%E7%89%A9%E8%AA%9E)


《この素晴らしい世界に祝福を!》

――以下wikiより抜粋

ジャンル:異世界ファンタジー、コメディ

著者:暁なつめ

イラスト:三嶋くろね

出版社:KADOKAWA

レーベル:角川スニーカー文庫

刊行期間:2013年10月1日 -

巻数:既刊13巻、スピンオフ7巻

――以上

(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%93%E3%81%AE%E7%B4%A0%E6%99%B4%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%84%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AB%E7%A5%9D%E7%A6%8F%E3%82%92!)


《ゼロの使い魔》

――以下wikiより抜粋

ジャンル:異世界ファンタジー

著者:ヤマグチノボル(執筆は第20巻まで、プロットは全巻)⇒ 志瑞祐(第21巻以降を代筆)

イラスト:兎塚エイジ

出版社:メディアファクトリー ⇒ KADOKAWA

レーベル:MF文庫J

刊行期間:2004年6月25日 - 2017年6月24日

巻数:全22巻+外伝5巻

――以上

(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84%E9%AD%94)


《ゼロから始める魔法の書》

――以下wikiより抜粋

ジャンル:ファンタジー

著者:虎走かける

イラスト:しずまよしのり

出版社:KADOKAWA

レーベル:電撃文庫

刊行期間:2014年2月 -

巻数:既刊11巻(2017年12月現在)

――以上

(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%81%8B%E3%82%89%E5%A7%8B%E3%82%81%E3%82%8B%E9%AD%94%E6%B3%95%E3%81%AE%E6%9B%B8)



 恐らく本エッセイを読んでいる人の中で知らない人はいないのではないかと思うほど有名な作品たちですね。

 これらの作品はメディアミックス展開があまりに多いため、ここではと仮定しておきましょう。


 さて。こうやって情報を並べてみると、化物語を除く三作品は割と似たような嗜好性を持っていると感じられます。また、化物語は怪異としての側面が強い作品ではありますが、まあ異界と捉えられなくもありません。

 即ち、ジャンルは異世界ファンタジーが好みなのかあ、という印象。


 これらの作品の共通点を考えてみて、一番初めに思いつくのがです。

 化物語の「阿良々木暦」、このすばの「佐藤一真」、ゼロ魔の「平賀才人」、そして魔法の書の「傭兵」。

 これらの主人公はみな

 主人公の性格はそれぞれ違いますが、トラブルを持ってくるのは大体いつもヒロイン。その解決を協力して行っていくというストーリーラインの作品たちかと思います。


 作風についてはコメディもシリアスも美味しく頂ける方なのでしょうが、その塩梅がバランスよくというよりもどちらかに振っている作品が好きなのではと考えます。

 理由としては、挙げているファンタジー三作品が王道展開なので先を読みやすい点が特徴と言えるのに対し、化物語は怪異という印象から受ける伝奇的な雰囲気が特徴と言えます。

 つまり、これらの作品は読者に「こういう作品です!」というアピールが強くなされており、分かりやすいのだという事です。


 文体は西尾維新が独特ではあるものの、他の三作品に関してはそこまで癖のないものだったと記憶しています。独特な文体も嵌まれば好きといった具合かと推測できますので、特に狙うよりもシンプルな文章で攻めた方が良いでしょう。


 また、挙げている作品は2006~現在に刊行されている男性向けの作品であり、編集Yさんは元営業の新人編集者である事が名言されています。


 これらの事から編集Yさんは――


・30歳前後の男性

・異世界ファンタジーなどの非日常を感じられる作品が好み

・読みやすく、明るめの王道展開が好み

・性格強めで我が道を行く系のヒロインが好み

・平時は周囲に振り回されやすいが、いざという時頼りになる主人公が好み


 であると推測できます。

 

 では、この好みを踏まえた上で次話にて編集Yさんの求める『クセのあるヒロイン』について考えていきましょう。


 

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