カクノキモチ
『遠見の角に好手あり』
そうね…よく言われるわ。
私の利きを三万回も
確認して下さる
紳士もいらっしゃるらしいわね。
あの日も見ていたかって?
残念ながら、死角になってて
よく見えなかったのよ。
私がいた場所?
確か…『3四』だったと思うけど、
それがどうかしたかしら?
そうねぇ…
『玉』さんは
見えなかったわね。
そういえば、『3一』に
『香』さんが
立っていたのは見えたわ。
『飛車』さんと
付き合ってるのかって?
誰に聞いたのかしら。
それは誤解よ。
彼とはそういう関係じゃないわ。
良き相談相手ってとこかしら。
あの日、彼は
『2三』に居たと思うわ。
きっと、それが死角になったのね。
『玉』さんが『1二』に
居たんだとしたら。
私は動いていないはずよ。
彼の事は、彼に聞いてもらえるかしら。
彼が動いたとしたら?
『角筋は受けにくい』
でしょうね?
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