詩を紡いで

第42篇BEGINNING ENDLESS

桜のちひとりぼっち

何もない桜街道を

モノレールが通り過ぎる

空を見上げれば花びらひとひら

無情に鼓動は高鳴り

夕焼け色に木枯らしが絡む

空が絵の具をまいたように紅く染まり

夜が始まる

始まってほしくないのに

始まる

洒落にならない

悪夢は嫌い

結果的に悪夢に漬かる

想定外の

成り行き任せの

意外な展開

天井が頂点の山を臨む

指揮者になろう

このゲームのような毎日

邪魔するのは欲望

頭痛は続く

何が原因なのか

天国の母が与えてるのか

さらば甘き日々

ココアミルクのような

頭がテンパるような

一番おいしい的な

そんな甘くもあり

苦くもある現実

デイドリームクラッシャー

木々の追憶が

記憶から霞んでいく

異世界転生が可能なら

2次元旅行も果てない

僕らは旅人

世界の果てに楽園を描くような

夢も見れなくなってる

頭の中の世界に小雨が降り始める

風が吹きすさぶ

21世紀の放浪人

未来天気図に

雨マークを見つけたら

想い出に花を添えよう

僕らは終わらない

多分

少なくとも

明日は永遠

ねえ

優しいそよ風のように

微かなささやきを覚える

雨のち春の息吹

エターナル エモーション

鼻唄のようにさえずってみよう

奮闘の日々に微笑みを

黄昏の路地を下ると

沈みゆく風景

逃げ場が無くなる

ねえ

瞳を閉じる

朝は訪れる

朝陽は涙色に染まる

希望という名の陽射し

そう

新たな幕開け

世界中が待っている

この希望のともしび

はじまりは永遠

2020(R2)3/25(水)