第24話

ヴェネチアの 夜


今までの 旅の 中でも もっとも 印象的な 瞬間は

地中海の 宝石 ヴェネチアの 夜の 一瞬だった。


12月 クリスマスの 静かな ヴェネチアの 次の日は

ヴェネチア サン・マルコ広場は ものすごい 寒さだった。

延々と 歩き疲れて サン・マルコを 通り ホテルに 帰る

サン・マルコ広場の 裏は 細く暗い 路地がある。

氷点下何度だろう〜


もちろん 観光客は ひとりも 歩いていないのだが

年末の 激寒の サン・マルコの 人気が いない 細い

迷宮のような 路地裏、


長身の 人影が 3人ほど 横に 見えた。

一瞬 そちらを見たら なにかと 呆然と 劇寒の 凍るような 寒さの中で 毛皮の コートを着ている


スタイルの いい 年配の 女性 金髪らしき 人が

3人ほど

少し こちらを チラリと 横目で 視線を 感じた。


一瞬の 事だったが その シーンは 今まで ズーと 心に 突き刺さっている。

驚くような 寒さの 世界の奇跡 ヴェネチアの 本当の 姿が そこにはあった。


これが 世界の 真実の 全てだろう、

長身の 年齢は わからないが 若くはない。


しかし そうとうの スタイルで 毛皮を まとい

夜 10時半ごろだった。


あの 零下の ヴェネチアの 夜に 世界の ヨーロッパの

真実を見た。

あれが 虚飾の 人間の 本物の魂なのだと思った。


無表情の ままに スーと 闇の 中に 佇む

亡霊の ような まさに 生きる全ては

宗教も 綺麗事も 全ては 意味がない。


くだらない 魂なら あのように 存在できるはずがない。

世界の 奇跡 ヴェネチアの 深みは

今でも 数千年の 魔術 オカルトの 世界でもある。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る