はじめまして異世界

さて今私はとある異世界の森に来ております。


私のたっている場所は不思議な事に半径十メートル以内には木が生えてません。


え?そんな事はどうでもいいなぜ異世界なのか分かるかって?そんなことは簡単ですよ。


植物達を見ていると普通ではありえない形や知らない匂いがするんですよ。


そりゃあ外国かとも思いましたよ、外国に行ったことなんて少しもありはしませんが、でもどう考えてもあの世界には絶対ない者がいたんですもの。

それはよく最弱モンスターとして言われる青くぐちゃぐちゃのスライムで、なにかに阻まれているのか綺麗に地面に垂直に形を変えているんですよ。



まぁ、ラノベ愛好家からしたらこんなテンプレ異世界ものすぐ分かるんですけどね!!



まだ少しふざけさせてもらいましょうか。



ご覧下さい?ここには360度木しかありません、え?そんなとこに何故居るのかって?

それはですね………━━




━━こっちが聞きてぇよ!!


ふざけんな!!帰り道に神社に寄ったらいきなり異世界ですよ?嬉しいですありがとうございます!!


でもね!明日は友人と東京に行くから安全に帰ってこれますようにと願った矢先にこれだよ!タイミング考えてくれよォ!!あ、それと俺の事古めかしいやつとか言ったやつ、後で体育倉庫裏に来なさい。


告白じゃないですからね?



「てか、何でよりによって森なんだよおぉぉぉ!!テンプレもここまで来ると笑えねぇよ!ワーワーワー!!……………………






~~数分後~~



ゼェゼェはぁ…仕方ない暗くなってきたしマキでも集めて今日はここで休むか。


普通ラノベとかで呼んだがテンプレ異世界転移とかってチート能力貰ったりすんのに俺には仲間とか最低限の道具すら無しかよ………この世界の神様は何してんだまったく。



はぁ、とりあえず明日はこの森から出て街か村でも探すか………


夜の帳が降りようとする中俺は地道にマキを拾い集め森の中で唯一開けているあの広場に戻っていた。


さて、どうやって火をつけるんだっけか。


確か摩擦熱で木の温度を上げれば━━


━━パキッ


あ………まじか。い、いや、まだ残りはある!



〜〜〜


そう思った時期がありました。


手に入れた木は全て折り更には夜の帳も完全に降りてしまった。


取り敢えずこのまま寝るしかないか………生憎とこの広間には魔物が入って来れないようだしな。


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