存在感の無い高校生は異世界でモンスター達と仲良くゆるく?異世界を救います。
存在感皆無の人
異世界だろうが空気は空気
俺、青木勇也の人生は限りなく詰まらない━━
━━と言うよりも楽しむことの出来る時間が極端に少ない。
何故かって?まぁ大体のものには理由があるものさ。
まず俺はとにかく人に認識されない。
何を言ってるかわからない?よろしい、それが
この意見に賛成できるものは俺の同志ということになる、大歓迎して迎えよう。
まぁ同志には言わずもがな。が、一般の人にはよく分からないであろう、故に説明しよう。
まず、俺のような人間は周りの先生や友達、クラスの奴らに声をかけても何も返ってこない。
それ程までに俺の影は薄い、影と言うよりも存在感そのものが皆無に近い。
それがどうした?そう思う人もいるのかもしれない。
何故ならその気持ちがわからない人や俺のように気づかれないが故にもう慣れた、もしくは元から一人が好きな人が少なからずいるであろうからだ。
後者はもう知っているであろう、だから前者のものに言う。
一度、いや今想像してみて欲しい、そんな風に周りから認識されずに自分がいないものであるかのような日々が続いて毎日楽しいーなんて言ってる奴なんて酷い話頭の可笑しいやつだけだろ?
………まぁ、つまり………そういう事だ。
容姿が宜しくないからだという人もいると思うので言っておく。
俺は数多くの人に数多くの人と勘違いされるほど抽象的などこでも見るような顔であり身長は平均的、特にキモイと言われるような見た目では無い。
まぁ、一つ挙げるとするならばオタクに片足突っ込んでいる、と言いたいが周りからすれば腰までドボンと入っているような世間一般で言うオタクであるがいたって普通の高校生だ。
異論は認めん絶対に!!
オタクだからなんて言うやつは大ハズレだ、何せ俺は表に出さないタイプのオタクだからな!!
まぁ、ラノベが好きでカバーを無地のにして持っていったりしていたが、周りが引くような●●●ちゃん命!缶バッジとか盛り付けまくり!!何てことは全く持ってしていない!!
━━っと、熱くなりすぎた。
まぁなんだ、この際だから少し前にあった俺の影の薄さがわかるような話をしよう。
それはある日の帰り、日が沈み初め辺りが真っ赤に燃え始めた時のこと。
俺は数少ない仲のいい友達といつものように一緒に帰ろうとした。
自分と友達のクラスのホームルームが終わって俺が友達に話しかけて一緒に帰ろうと同行する。
そこまではいい、これは世間一般にある普通の下校なのだが
返事をして一緒に帰るか!と思った数秒後━━
━━あれ、いたの?
いたの?じゃねーよ!お前は誰と話してたんだ!
………と、これが俺のちょっとした
だが目の前の景色を見た瞬間詰まらなくて憎いがどこか憎めない世界が終わる。
「………なんだよこれマジですか。」
俺は目の前の景色を改めてみて、そして心の中で一つ呟く。
………異世界テンプレの見知らぬ森かよ!?
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