はじめは医療テイストの多いことを期待して読みましたが、その点においては期待外れでした。しかし、主人公の境遇や主人公の母の苦労に対比した加害者のグズ加減とそれを断罪できない警察のもどかしさがページをめくる意欲を掻き立てました。興味のなかった題材だったはずが、最新話まで読むことになりました。1度読めば止まらない。この本はそういう部類に入る作品と言えるでしょう。