8月29日 先生と呼ばれる件について、再び

 一年ぶりに先生と呼ばれました。

 ユウタ君ではなく四年生のひなが、しかも今朝はずっと「先生」と。


 自分の登校班から遅れると、すぐ近くの信号で私を待つことが多いひな。今朝は久しぶりに話しながらの登校です。

「先生は夏休みにどこか行ったの?」

 あれ、いま先生って言ったよね。そう思いつつ会話は進みます。

「今年は何処も行かなかったんだ。いつも軽井沢に行くけれど、今年は浅間山が噴火したから止めた」

「浅間山が噴火した時、長野にいたよ」

 リンちゃんも話に加わって来ます。

「塾の合宿で志賀高原にいた。でも別に何もせず、そのまま」

「志賀高原なら少し離れてるからね」

「わたしは九月に北海道へ行くよ。先生は?」

 やっぱり先生って。

「温泉に行く予定」

「どこに行くの?」とリンちゃん。

「下田へ行こうかと」

「先生は夏休みの代わりね」

 ひなからは最後まで先生と呼ばれ、リンちゃんも私もツッコミを入れずにスルーしたという朝の一コマでした。

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