4月23日 イレギュラーな朝
今朝は班長の六年生二人が早出登校ということで、副班長のカンナとリンちゃんが班長代行でした。
先にカンナの班が揃ったので出発。
リンちゃんの班も……と思ったら、肝心のリンちゃんが「忘れ物した」
絵具セットを忘れたらしく、慌てて取りに戻りました。
五、六年生が不在だから「出発するのを待ってて」と子どもたちへ話していたところへ、中学二年生の男の子が登場。
「今年は多いね。後ろからついて行こうか」と言うので、
「ちょうどよかった。班長やって」と無茶振りしました。
実は彼、二年前の班長さんなのです。
「えっ!? マジ!?」と驚く彼に事情を説明して、「リンちゃんを待ってると遅くなっちゃうし、どうせ走って追いかけてくるからさ。途中の信号まででいいから」と説得しました。
「それじゃ、そのお兄さんが班長やってくれるから」とみんなに声を掛けてスタート。
三、四年生は知っているけれど、班の大半を占める一、二年生は顔も知らない中学生に引率されて学校へ向かいました。
後ろを気にしていると、案の定、走ってくるリンちゃんの姿が。
見込み通り、途中にある信号の手前でリンちゃんが合流し、班長代行も交代です。
「ありがとう」と声を掛けると、彼は走って信号を渡っていきました。
登校班は人数も多いので、信号を一つ待って横断。
渡り終わった所で、前の班の一年生が一人倒れています。
後ろから来た一年生たちも立ち止まって見ているので、横断歩道で渋滞に。
「みんな、まずは渡って先に歩いて。後ろがつかえてるから」
リンちゃんも先に行かせて、倒れている子の所へ行くと、このみちゃんの弟くんでした。このみちゃんとカンナの弟くんが心配そうに見ています。
カンナの弟くんが言うには、どうやら転んだのではなく、急に床に突っ伏したらしい。(^^;)
声を掛けても泣きながら、学校に行きたくない的なことを言っています。
いったん抱き起したけれど再び床へ。
今度は膝と顔を地面につけて、岩のように丸まっています。
登校班の付き添いできていたお父さんも心配していましたが、
「大丈夫です。この時期の一年生にはよくあることなので」と声を掛け、出勤してもらいました。
とはいえ、このまま放っておくわけにもいかず、抱え上げて片手で抱っこするようにして自転車を押しながら私たちも再出発。
幸い、泣き叫ぶこともなかったから歩いていると、たまたま登校班の付き添いに来ていたこのみちゃんのお母さんがやって来たのでお任せしました。
ずっと泣きながら学校へ行く子は多いけれど、あんな風に動かなくなる子はなかなかいません。(^^;)
あの調子だと、しばらくはダメかもしれないなぁ。
ちょっと持ち直したとしても十連休が待っているから。
他の一年生の五月病もちょっと心配です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます