11月14日 冬の足音
つい数日前までは夏日になろうかという気温で汗ばむほどだったのに、今週に入って上着が手放せない日が続いている。
今朝の集合場所でも、「寒いねー」という会話が飛び交っていた。
そして、いつものように登校班を見送って、校門前で旗持ちをしていると、三年生のシリちゃんが私を見るなり駆け寄ってくる。
「えっ!? なに、なに?」
身構える私の右手を、彼女の両手で包み、
「あー、あったかーい」と笑う。
そこへやってきた友達の子に、
「ほら、あったかいよ」と右手を差し出した。
その子も両手で触って「ほんとだー」と言ったけれど、
「いや、こっちの方があったかいよ」と友達の子の手を左手で指さすと、シリちゃんが確かめて「ほんとだー」
結局、一番暖かいと認定された友達の手を、シリちゃんが両手で包みながら校門の中へと消えていきました。
もうすぐ冬だね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます