7月31日 プールの帰り

 出掛ける用事があったので、暑い中、自転車で押上まで。

 帰る途中で向こうから歩いてくる見覚えのある小学生を発見。

 メイちゃんだ。


 ゆっくり、と言うか、だらだら歩いていて、一向に気づく気配がない。

 とうとうすれ違うところまで来たので停まったら、やっとこっちを見て

「あ、おじさーん」

「何か疲れてるみたいだねー。プールの帰り?」

「そう。プールがぬるくてー、お風呂みたいだったー」

 それ、この前、カンナちゃんも言ってた。

「そっかぁ。ずっと暑い日が続いているからね」

 それじゃまたね、バイバイ、と別れた。



 そして夜。

 仕事で遅くなり、九時過ぎに自転車で帰宅途中に、向こうから自転車に乗った見覚えのある小学生が。

 りんちゃんだ。

 信号待ちしているこちらに気づいたようなので手を振ると、手を振り返す。

 横断歩道を渡り合流し、

「遅くまで大変だね。プールの帰り?」

「うん」

「骨折した指はどう?大丈夫?」

「うん、大丈夫」

「もうギプスも取れたんだ」

「プールだったから外してきた。いつもはまだ付けてる」

「そっかぁ。お大事に」

 それじゃまたね、バイバイ、と別れた。


 

 メイちゃんは、疲れた様子を隠さず甘えてくる感じ。

 りんちゃんは、少し早口で手短に。でもずっと笑顔。

 それぞれ、「らしい」会話でした。

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