ウツツノゲントウ

いときね そろ(旧:まつか松果)

第1話 幻灯機

幻灯機って知ってます?


フィルム撮影した映像に後ろから強いライトを当てて、凸レンズで拡大して、壁に貼ったスクリーンに投影する機械。

ま、ようするに「スライド映写機」なんですけどね、ええ。


父の代から受け継いだシロモノですが、まだなんとか現役で動いています。

ご要望があればどこへでも出張して上映いたします。

ただし、うちの場合はフィルムに多少の加工が必要です。


夢幻加工っていうんですけどね。


今じゃ職人さんも減ってしまって困ったもんですが、まあ商売じゃないんで。


んじゃ、ちょっくら上映会にいってきますね。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る