永遠の命〜たえぬココロ〜

@gxta

全ての始まり編第1話 永遠

アルフハイド皇国歴540年4月

とある片田舎の街、ル・ハイドにて暮らす青年の姿があった。

「よいしょ、っと」

重たい荷物を運ぶ彼はカイル・マーケニア

「いつもながら重いの運んでくれてありがとうねぇ」

荷物を運び終えると八百屋の店番をしているお婆さんにお礼を言われる。

「いえいえ、いつもやってる筋トレのついでなので問題無いですよ。それにあなたの店に売られている野菜は美味しいですので、その感謝も込めてですかね」

「いつも本当にありがとうねぇ」

おばあさんに感謝されながらその場を去る

「さて、今日は何をしようか」

と、悩んでいた内に自宅に着いたようだ。

「今日に限っては何しようか出てこないなぁ」と階段を登りながら考えていたら、運悪く足場を踏み外したらしく思いっきり下まで転んで気絶した・・・


その後すぐ起き上がった?がふと気づく

「ん、ここは・・・?」

見渡すと自宅ではない。じゃあ、ここはどこなのか。その疑問を打ち消すように声が聞こえた。

「やっと、起きられましたね・・・。カイルよ」

「誰だっ!!」

カイルは叫んでみるが反応はない。

「カイル、私は脳に話しかけているのです。なのでその場所には誰もいませんよ」

声の主は脳内に発している?その疑問もすぐに打ち消すように

「カイルよ、これからあなたは世界を見る・・・つまり観察者になるのです」

予言のように聞こえ

続けて、声の主はこう言った

「カイルよ、まずあなたにはにします。歳だけ取り、見た目は変わらないのでそこは心配しないのと、かみに抵抗するようならば、死に追い込むので気をつけてください」

カイルは問いかけて見る

「観察者って何をすればいいのかってのと、致命的な外傷に対してもそれが働いて、完治するのか?」

声はこう答えた

「観察者といっても普通に生活してもらっても構いません。あくまで人の観察ですので、旅などして見聞を広めたりするのも構いません。で、傷に関してはそんな感じです。ただ、治る期間に関しては人並みで、致死に至る病や傷に関しては1年くらい完治に必要になってしまいます」

文字通り永遠の命な訳だ。神からの説明通りで行くと悪行などしなければ問題はないらしい。観察とは何をすればいいのかわからないがまずは言われた通りの生活をしてみよう

「わかった、なろう」

カイルが承諾すると、声の主は

「わかりました。では授けますのでよろしくお願いします」

と、言った

身体全体が光に包まれながら、夢から覚める気分がした・・・


「はっ・・・」

起き上がって見ると、そこはいつもの家だった

「あれは夢か・・・」

と考えてる内に

「カイルさん、1つ申し忘れたことがありました」

とまた夢と同じ声が聞こえた

「夢の声がここでも聞こえる・・・、夢か?」

自問自答しようとしてるところに

「夢ではありません、現実です」

現実?疑問が湧いたから問いかけて見る。

「さっきの話は夢じゃないのか?」

「はい、そうです。あなたは永遠の命を手に入れました。それで言い忘れたのは私の名前です」

と答えが返ってきて、思わず

「なら、本当に手に入れたってことか・・・」

と言ってしまう

しかし、声の主は落ち着いた様子で

「そうですね。では、私の名前はイブと名乗ります。では、用も済みましたし帰ります。用があるときはイブと言えばやってくるのでよろしくお願いします。」

と言って、いなくなった。


「さて、どうしたものか・・・」

と考える


カイルの物語はここから始まった・・・


あとがき的なもの

皆さん初めまして、烏丸 朔です。

この作品のテーマとしては人は変われるのか、人は時代を経験することにより進化できるのかというもので書いております。もちろん技術の話ではなく、精神、身体的な話としてです。更新自体は不定期なのでそこについてはよろしくお願いします。短いながら読んでくださりありがとうございました。また次回に期待を

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