第3話

 これで私と同様の神格化した存在でなければ、これが変化することはなくなったな。

 よし、寝るか。


 ピピピ ピピピ ガチャ


 500,000年後

 魂力が7億2千万溜まった頃、儘謹製の目覚ましにより起きる。

 因みに、サエクルーム紀280,000年の時にレイヤーコアを作成したときに余った魂力は、掛布団と敷布団になっている。


 「ふ~、安眠安眠っと。」


今彼がいるのは、宇宙階層の中心部になる。そこに布団一式と目覚まし時計がある中で、彼は布団から起き上がる。


 さて、取り合えず魂力を変換して神力6は回収っと。これで私の保有神力は10になった。

 で、残った内の1億で空間拡張をしていこう。


 儘は新たに溜まった魂力の内6億を神力にに変え自身の身に吸収させ、創世神としての格を上げていく。

 それと同時に、残った魂力の内1億を使用し空間を拡張していく。

 これによりこの世界の広さは以下のようになった。


 マス総数

・宇宙階層123,904マス

・空中階層 49,729マス

・地上階層 12,321マス

・水中階層 12,321マス

 一辺

・宇宙階層352マス

・空中階層223マス

・地上階層111マス

・水中階層111マス


・魂力の余りが1,172,000


 今回はこんなもんかな~。設定は前回と同様の物を適用してっと。

 ・・・残った魂力で居住スペースの確保でもするか。


 彼は空間拡張で余った1,172,000と使用していなかった20,000,000の魂力を使用し、自分専用の居住スペースを作るために土台となる空間を作り上げた。

 そして、一辺が27mで体積が19,683㎥の真っ白な空間を作り上げ、余った魂力で卓袱台を作り上げた。

 何もない真っ白い空間に、敷布団と掛布団の寝具一式と卓袱台がぽつねんと置かれ、卓袱台の上には目覚まし時計。何とも違和感のある環境が出来上がった。

 その違和感とは裏腹にそこに置かれている物は、新米とは言え神が手ずから作り上げた逸品である。


 「フッフッフ」


 彼は不敵な笑みを零し・・・その身を布団へと横たえた。


 さーって、これで引き籠れる環境は最低限整えられたな。

 当分の間は空間拡張をやって、余剰分で他の物を揃えていこうか~。


 余談ではあるのだが、儘以外の創世神達も似たり寄ったりの引き籠りである。

 しかも、年代を重ねるにつれて世界管理をするための存在を生み出していき、創世神の仕事を他者に割り振っているものだから、彼らは暇を持て余していた。

 因みに、天照大御神はそんな創世神に生み出された管理神なのだが、あの世界は非常に安定した世界の為に、管理神クラスでさえ引き籠りになっていた。

 彼女が引き籠るに至ったお話は天の岩戸の話として残されている。

 ただ、神話と違う点もある。

 彼女が今でも引き籠っている点だろう。

 そして、あの世界で神の痕跡が神話として残されているにも関わらず、神が現出しないのはこういった理由があったからである。


 神々は怠惰であった。

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