59.6話 唖喰一覧


・唖喰(あくう)


 地球の生物とは全く異なる生態の生物。

 異次元・異世界から来ているとされているが、真偽は不明。

 魔力以外の武器は一切効果が無い。

 どの個体も白色の体に赤い線が走っていて、捕食行為を目的とした部位を持っている。

 下位クラス、上位クラスと個体の戦闘能力に応じて段階分けされている。


・ラビイヤー

 下位クラスの唖喰。体長二十センチ程の丸い体にロップイヤーのように垂れさがった耳が特徴。

 強さとしては某RPGのスライムといったところだが、他の唖喰同様魔力以外には一切の対抗手段がないため、一般人には脅威である。

 攻撃手段は口を体積からは想像もつかないほど大きく開いて対象を捕食するだけである。

 動きもそんなに早くない(小学生の女の子でも逃げ切れるくらい)が、はぐれ以外は基本五体以上で行動するため、魔導士でも囲まれると非常に厄介。

 あとラビイヤーには上位クラスが存在していない。

 だから雑魚って言われる。


・ローパー


 下位クラスの唖喰。三十センチ程の丸い球体の体から四本の赤い触手が生えている。

 触手は触れたものを溶かして吸収するため、エロ同人みたいなことにならない(初期構想時は生殖機能があったけど没にした)。R18Gやリョナラーにしか需要がない一歩足りない感がある。

 本体・触手の速度はないが、ラビイヤー同様数が多いと厄介。


・グランドローパー


 ローパーの上位クラス。サイコロの五の目みたいに五つの球体に赤い管が繋がった形をしている。やっぱりエロ同人みたいなことにならない惜しい奴。

 触手はローパーより赤黒くなっていて溶かすスピードも巻き付く力も強い。

 さらに真ん中の球体からは黒くて太い触手が出てくる。

 鈴花のトラウマとなっている。


・イーター


 胴体のほとんどが口で犬みたいな四足歩行をする下位クラスの唖喰。

 攻撃方法はご自慢の大きな口による捕食攻撃と赤黒い光弾を吐き出す。何気に遠近両用の鬱陶しい奴。

 

・カオスイーター


 ホモサピエンスもびっくりな犬型からサル型に進化したイーターの上位クラス。

 三メートルの体格にサルのような細長い手足を持ち、二足歩行が可能。頭部には目が無い。

 両手には赤く細長い鋭利な爪が三本あり、これで対象に攻撃をする。

 爪は伸ばせるわ、再生するわ、かったいわ、本体もすばしっこいわで厄介。

 挙句両手が塞がった? 逆に考えるんだ。口が使えるじゃあないかといわんばかりに捕食攻撃もしてくる。技が四つまでしか覚えられないポケットなモンスター達とは大違いである。

 獲物の頭部を優先して狙うため、司からは首狩り族と呼ばれている。


・リザーガ


 下位クラスの唖喰。

 トカゲみたいな頭部にモモンガような膜の付いた体を持つ。

 リザーガの突進は速度と威力こそ脅威であるものの、途中で軌道を変えることが出来ず、一直線にしか進めないアホの子。

 でも異様に速い。


・シザーピード


 ムカデのような体に不釣り合いな大きなハサミが特徴。

 異様にすばしっこいが、ハサミが重りとなっていて、初動はゆっくりめ。

 ハサミの中に口がある。


・フィーム


 体長四メートルのフィッシュボディにゴリラ並みの筋肉ムキムキな腕を持つ全唖喰でもトップクラスの気持ち悪さを誇る。


 獲物を捕食する時は口がバッカリと割れるし、尻尾は縦に割ってそこから稚魚を産み飛ばすとかするため、大抵の魔導士に忌み嫌われる。


 なお珍しくモデルが存在する。

 特に尻尾から稚魚を産み飛ばす設定は某狩りゲーに出てくるギギネ〇ラから強い影響を受けてたり。

 

・フウェルフィーム


 全長三十メートルに及ぶ巨体を持つ鯨のような上位クラスの唖喰。

 空飛ぶクジラさん。

 とにかくデカい。

 魔力を持たない一般人に姿は見えなくてもご自慢の巨体でボディプレスを仕掛けようものなら、大きな地震が発生するので、上位クラスの唖喰でも一体が齎す被害は大きい。


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