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2018年4月22日 06:09
『詩集』全体を通して遥かの地へ焦がれる思いが感じ取られます。昔より気に入りの詩人の詩に「水晶狂い」というのがありまして、それなんかを思い出します。ある遠い遠い(あるいは深い深い)一点を凝視しつつ、近づこうとする運動が、いつか螺旋を描いてその一点の意義が変じる。また、比較的最近知った「白隠禅師坐禅和讃」とも通じるのかもしれないと連想していました。「衆生本来仏なり水と氷の如くにて水を離れて氷なく衆生の外に仏なし衆生近きを知らずして遠く求むるはかなさよ」といった感じです。こういったテーマに惹かれるものが私にはあるようです。「旅の終わり」は、それを再確認させてくれました。
作者からの返信
いつも詳細なコメントありがとうございます。誰もが抱く異郷や、ここではない何処かへの想いに突き動かされることがあるのだけれど、求めれば求めるほどに見つからない。しかし、そのために費やした時間や場所が、過程でも良い、に意味を見出す。ありきたりなモチーフかもしれないですが、それだけ普遍的なものでもあるのではないかとかきあげました。水晶狂い、は読んでみましたが一読では難解ですね。シュルレアリスムでしょうか。
『詩集』全体を通して遥かの地へ焦がれる思いが感じ取られます。
昔より気に入りの詩人の詩に「水晶狂い」というのがありまして、それなんかを思い出します。ある遠い遠い(あるいは深い深い)一点を凝視しつつ、近づこうとする運動が、いつか螺旋を描いてその一点の意義が変じる。
また、比較的最近知った「白隠禅師坐禅和讃」とも通じるのかもしれないと連想していました。「衆生本来仏なり水と氷の如くにて水を離れて氷なく衆生の外に仏なし衆生近きを知らずして遠く求むるはかなさよ」といった感じです。
こういったテーマに惹かれるものが私にはあるようです。「旅の終わり」は、それを再確認させてくれました。
作者からの返信
いつも詳細なコメントありがとうございます。
誰もが抱く異郷や、ここではない何処かへの想いに突き動かされることがあるのだけれど、求めれば求めるほどに見つからない。しかし、そのために費やした時間や場所が、過程でも良い、に意味を見出す。ありきたりなモチーフかもしれないですが、それだけ普遍的なものでもあるのではないかとかきあげました。
水晶狂い、は読んでみましたが一読では難解ですね。シュルレアリスムでしょうか。