第4話 2つの世界
2028年4月10日午前9時。現代
「よいしょ」
1人の男が目覚める。
ベットから起き上がったその男は細っそりとしていて、少し不健康そうに目の下に隈が出来ている。
「緊張してあまり寝れ無かったか」
そんな事を呟きながら外へ出る支度をする。
支度が終わった男は扉を開け空を見上げる。
その瞳には何処か寂しげな表情が見える。
「遊、遊佐、一日遅れだけど今日お前らに会いにいくわ」
そう、この男は滝上兄妹の幼馴染である。
「それにまだお前らが殺された理由もわかってないしな」
寂しげな表情の中に決意な表情が見える。
「絶対突き止めてやるから、安心して眠っていてくれよな」
彼の名は、本田輝之。
10年前の立て続けに起こったトラック事故を、事故ではなく事件だと思っている最後の人間である。
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