第6話 電脳世界にも朝はくる そうして始まる日常は

 世界が崩壊する瞬間をこの目で見た。

 そのことを、例えば誰かに説明したとしても。

 そんなことを、いったい誰が信じてくれるだろうか。

 自分が生きているこの世界は、実はほんの小さなかりそめの世界。自分たちは、自分たちを覆い自分たちをごまかしている、もっと大きな何かの中にいて、世界の外には自分たちの知らない現実世界がある。

 目の前の道をほのぼの歩いている人に言ったとしても、おそらく信じてくれないだろう。自分でも信じられないような話だ。もし仮にそんな与太話が本当だったとしても、自分自身は、今ある自分の日常を壊したくないからこそ、そんな与太話は信じないだろう。信じたら今の日常は壊れる。

 彼女たちは、宗士の日常にヒビを入れた。ただし今はまだ、世界は平静を保っている。

 宗士は駅からそう遠くない場所の、今朝自分が向かおうとしていた学園に徒歩で向かっていた。電車に乗ればさほど時間はかからないはずの場所でも、歩けば相応の時間がかかる。

 宗士は電車に乗りたくなかった。でもこのまま駅前にいるのも嫌だと思う。正確には、どこにも行きたくなかった。

 ただ家に帰るのもなぜか足が進まなかったしどこへ行くあてもない。

 家に家族はいない。自然に足は、いつもの学園へと進んでいた。

 いつもの道をいつもとは違うようにして、ただ漫然と道を進む。途中国道と旧街道の分かれ道があって、宗士は自然と人通りの少ない方、古い街道の方を選んで進んだ。

 宗士は子供の頃、よくこの道を歩いたことがあった。そういう記憶が宗士の中にはあったが、さきほど見たあの光景が頭の中から離れない。

「わけが分からないよ」

 宗士は自分の気持ちを再確認するように言葉を実際に口に出し、自分の言葉を耳に入れてその言葉が本当に聞こえていることを感覚として実感した。

 ところで今日はやけに町中が物騒だ。所々になぜかお巡りさんが立っているし、みんな真剣な目であちこちを見回している。

 目の前に広がる閑静な住宅街はいつも通りだし、ブロック塀をそっとさわっても指先には苔の感覚やコンクリートのざらりとしたいびつさ、すべてが手に取るように分かる。

 古典的な方法で自分の頬をつねってみても、特に違和感は感じない。

「今朝見たあれが夢だったのかな」

 夢の中で夢を見るという古典的な話。あるいは、今朝のあの荒唐無稽なできごとも夢の中の話とか。じゃあ今の自分はいったい何を見ているのか。

 旧街道の向こう側にはいつもの電車と、それを通す高架がある。

 いつもなら何も気にせず通り過ぎているような寂れた旧道を、宗士はゆっくりと歩き続ける。

 宗士は道ばたに残る古い旧一里塚の脇にたどり着いていた。

 一里塚には一本だけ太いケヤキの木があり、その足下には朽ちたお地蔵様がたたずんでいる。まだこの道が街道だった頃は、人々の往来も多かったのだろうし、だからこそここに塚があってその意味を全うしていたんだろう。表に新しい街道ができて、道が改められ旧道とされてからはこの道も人通りがなくなり、今では新しい閑静な生活道路としてその姿を留めている。

 一里塚には、今では古い史跡、オブジェクトとしての意味しかない。でも突然ここに現れたものでもなく、脈々と続く歴史の一つとしてそこにあるのは確かだった。

 一里塚の前には誰が置いたのか分からない、小さいベンチがひとつ置いてあった。

 宗士は静かにベンチに腰掛けた。

「なにやってるんだろう」

 ただ何をするでもなく目の前の町並みを見上げる。いつもの町並みだ。この日常は、宗士が今まで繰り返してきた日常の一部であるのに間違いはない。

 誰かが勝手に創り出した何者かではない、ということだ。今朝見たあの変なできごとがあったからか、妙に理屈っぽく考えてしまう。

 ただよく見れば、背景の些細なところにほころびかけている気がしなくもない。今朝の連続爆発事件で、なんとなくだがこの世界にずれができているような気がする。

 たとえば高架高架上を走っていく電車は、よく見れば『走行中の列車の画像を連続的に合成して走らせ風景と合成させた立体映像の連続体』だった。早い話が、風景の絵の中を列車の絵が描かれた羊羹が連続で出たり消えたりして、走っているように演出している。中に乗っている人間も、おそらく描かれた絵なのだろう。

 画像と画像の感覚が信じられないほど間延びしている。こんなバグは今朝から前にはなかった。

 いつの間にか宗士の近くに集まってきていた町の鳩が、首を小さく左右にふりながら周りをとことこと歩きまわっている。首をせわしなく左右に振って何かをみていると、またすぐどこかに向かって飛んでいった。

 また少し時間が経つと、今度は白黒はんてん模様の野良ネコが宗士の下に寄ってきた。

 宗士が指の先をゆっくり差し出すと、ネコは鼻先で臭いをかいで、ごろごろ喉を鳴らす。

 ネコの頭はとても小さかったが、その小さな頭の先にはぬくもりがあるし、そのぬくもりが宗士の指先に触れて力一杯になでさせる。

 だがしかし、それは宗士の知っている自由気ままな猫そのものではない。誰かにとって都合のいい、猫の形をしたプログラムのようだった。

「おまえも、もしかして別の何かなのか?」

「……」

 宗士の問いかけと軽い慰撫にネコのようなものは答えない。それは黙ったまま宗士の愛撫を受け入れ続け、頭を宗士の指先になすりつけた。

 誰がそんなことを? 何のために?

「悩み事かい?」

「ひっ」

 喉の奥から変な声を出してしまい振り返ると、その瞬間に宗士はなぜか肩をがっちり掴まれた。

 驚くほど強い力で掴まれ一瞬で肩が動かなくなったが、そのまま首も動かなくなる。

「朝からこんなところで学校をサボってるなんて、あなたもずいぶんワルになったねえ」

 声の様子だと相手はまるで古い知り合いのようだった。ただ宗士の記憶が正しいのであれば、男なのか女なのかよくわからない中性的な声は聞いたことがない。

「背中もがら空きだったよ。不用心すぎるし、あなたらしくないね」

「はは。ま、まあただの学生なんで」

 とりあえず会話を合わせておく。そうしようと宗士は思ったが、宗士の肩を掴んでいる手が強く宗士を抑えつけていて離さない。

「ふうん?」

 背中に立つ謎の人物が、まるで何かをうたがうように不思議な声を出す。

「ただの学生? 本当に?」

「みんなにはちょっと違うんじゃないかってよく言われるんですけどね」

 今朝の不思議な少女たちに言われていたことを思い出しながら、すこし茶化すように言ってみた。

 正直なところ、自分でも自分が言われた言葉を否定したかった。だから笑ってごまかそうと思っていたし、それを他人に託して笑ってもらうことで自分をごまかしたいと思っていた。

 だが、背中に立つ謎の人は笑わなかった。ただ興味深そうに宗士の言葉を聞いているだけだし、やはり先ほどと同じように「ふうん?」という、不満そうな、あるいは何か考え込んでいるような声を漏らすだけだった。

 そのうち肩の上から掴まれていた手が離れ、宗士の体は自由になる。

「ごめんね。どうやら人違いだったみたい」

 ぱっと手が離された瞬間、からだが軽くなる。宗士は体が自由になってほっとしたが、同時になぜか後ろに立つ人に対して強く、『懐かしい気がするな』と思った。

 それがなぜそう思ったのか分からないが、宗士は彼、あるいは彼女のことを、危険な人だとは思えなかった。

 そう宗士が思っていることを知ってか知らずか、彼あるいは彼女はゆっくりとベンチの周りをまわって宗士の横に座る。ちょうど、宗士がベンチの中心からややずれた場所に座っているならその反対側に座るように。間には、宗士のカバンが置いてある。

 失礼にならないようちらりと横を見て、もういちど首を向けて横を見る。

 そこにいたのは、男だった。宗士とほとんど変わらない背丈。足のつくり、露出した手の甲の綺麗さ。

 肢体にフィットした細い衣服。ただし柄は良くない。紫や蛍光色の赤を多用した目に付く色彩。縁を大きく彩った目。大きく沿った靴の先。けばけばしい化粧。

 よく見れば瞳の下には星と涙の化粧が施されている。鼻がはずれある程度ととのったメイクに変えられているがその姿は、今朝見たあの不自然なピエロだった。


「そう変な顔をしないでよ。ボクだって好きでこんな格好をしているわけじゃない」

 ピエロの少年は足を組み、宗士の座る方とは反対側に体を向けた。

 そうしてポケットをさぐり、まっすぐな一本のタバコとライターを取り出し口にくわえる。

「いい日よりだね。キミはここで何をしているんだい?」

 タバコは細く、長い。持っている方の手も綺麗だったが、それ以上にタバコを持つ姿もなぜかかっこよく見えた。

「なにって。べつに、まだなにも」

「まだなにも? ははは、不思議な言い方をするんだね」

 濃い白色化粧をした顔。見た目はかなり派手で素顔が分からない少年はそう言いながら細いタバコに火を付けた。

「キミも吸うかい?」

 そういてもう一本、少年は細いタバコをポケットの中から取りだし宗士に差し出す。

 宗士はそれを最初断ろうと思っていたが、少年に対するなんとも言えない既視感のようなものもあって吸う気もないのにそれを受け取った。

「ぷはぁーっ。でも、なんだか不思議だね。さっき会ったばかりの他人のそら似なのに、まるで他人のような気がしないねえ」

 隣では相変わらず謎のピエロがタバコを吸っている。

 宗士は最初彼が言っている言葉がごく普通の世間話の一つだと思っていたが、やっぱり何かが引っかかる。

 自分が思っていたことをそのまま、彼の方が口にしたのだから。

 だから宗士が少年の方を見ると、少年の方もまたタバコに口をつけながらゆっくりと宗士の方を振り向く。

「そう思わない?」

 少年はそう言ってタバコの煙を吐きだした。

「いっ、いえべつに……」

 風にながれる煙は特にその場に留まることなく、ゆっくりと宙を漂っては消えていく。

「今日はこれからどこに行くつもりなの。学校は?」

「今日は休むつもり」

「へえ。キミはワルい人なんだね」

 宗士の言葉にベンチに座る謎の少年はそういうと、ふうんそう、と興味深そうにつぶやく。

 宗士はここまで話して、自分の隣に座る年齢不詳の少年がいったい何者なのかだんだん気になってきた。それに先ほど感じた変な既視感。懐かしさというか、どこかでよく見たことのあるような気がする。けど彼の横顔を見ても彼は道化師の化粧をしていて素顔も見えないし、いったい彼が何者なのかその名前すらも分からない。

 ただしばらくして二人はどちらともなく話すのを止めて、しばらくするとタバコを吸う少年の手も止まり、少年はすっと立ち上がった。

「さてと。人捜しも終わったし、ボクは行くよ。勘違いしちゃったみたいでごめんね。キミも行くところがあるだろう?」

 名前もわからない奇妙な少年はそう言ってズボンの埃を払い、宗士を見下ろした。

 宗士は自分を見られてもなにも言えず、ただただ曖昧な笑みを浮かべて脇を見た。その様子をみて、少年はまた何か意味ありそうに、ふぅん? といった声を発する。

 その様子をイスに座って見ながらも、やっぱり宗士は彼と何か面識があるような気がした。

 なぜそう思ったのかは分からなかったが、それが少年の手が綺麗だったからとか、声をどこかで聞いたことがあるかもしれないとかそういった曖昧な物。

 少年の方は宗士のそういった視線を知ってか知らずか、ずっと道の先を見ていた。

「キミはあっちの方へ行きなよ。今まで通りにさ」

 そう言って、ピエロの化粧をした少年は道の先を指さした。

「行く宛もないって、今までずっとこの道を進んできたんでしょう? だったらしばらく同じでいいじゃないか。この先には、キミが通っていた学園もあるし」

 少年が指さす方向には、宗士が通う学園があった。閑静な住宅街のずっと向こう側、住宅の低い屋根と電車の架線の向こう側には、まるでずっとそこにあったかのように高い建物と塔が見える。

 耳を澄ませば風の音が聞こえる。この世界の生活音。電車が走る音。そうして遠くに、時刻を告げる鐘の音。

「このまま進みな。今悩んで休んでしまうのは楽かもしれない。けれど、キミが探しているものはたしかにこの先にあるよ」

 少年は続けてそう言い、そう言って宗士を見下ろす。宗士もまた少年の示した方を見て、少年の方を振り向いた。

「そっか。うん、そうだね」

 宗士はなぜだか勇気が湧いてきて、ベンチの上から立ち上がる。

「ありがとう。なんだろう、キミとは初めてあったはずなのに、まるでどこかで会ったことがあるみたいだ」

「そうかい? もしかしたら違うかもしれないし、もしかしたらそうなのかもしれないね」

 ピエロの少年はそう言って困ったように笑うと、腰に手を当て胸をはり不思議な格好をした。

「もしかしたら、キミが知っている人なのかも」

「キミの名前はなんていうの?」

「そりゃあボクは」

 そこまで言うと謎の少年は黙ってかたまり、すこし困ったような顔をしてなにかをしゃべろうとした。

 だが少年の言葉は声にならず、まるで無言のパントマイムのようにぱくぱくと口だけが動く。

 しばらくすると、少年はしゃべるのをやめて空を見上げた。

 弱い風があたりを流れ、一里塚の木の枝がざわざわとさわぐ。

「ボクの名前は、シュウ。キヅカシュウだよ。キミはカトウソウジくんだね?」

 流れる不吉な風に合わせて、一里塚の大木の枝がざわざわとさわぐ。

 宗士は自身の抱く少年への謎の親近感と既視感が、一気に不信の方へ傾くのを感じた。

 その様子を少年、キヅカシュウと名乗る少年も感じ取ったのか、少し皮肉めいた笑いをしながらもやや大げさに腕を広げて、首を横に振った。

「そんなに警戒しないでよ。ボクはキミの敵じゃない」

「や、別にそこまでは……」

「そうなの? 今朝、あんなことがあったのに? ボクもあの場にはいたんだよ。正確には、ボクも彼女たちを待っていたんだけれども」

「ボク、も?」

「朝から大変な目に遭ったよねー。でも大丈夫。とりあえずキミは、まずあそこに行けばいいんじゃないかな。当面のキミの安全はあそこが守ってくれるよ」

 そう言って再度少年は、キヅカシュウと名乗る彼は遠い目をして町の向こう側を眺める。その視線を追うと、やはりというか、いつも宗士が通っていたいつもの学園がある。

 平たい一般住宅と、所々に低層アパートや薄汚れた低いマンションが点々とするこの開けた都心外れの中にあって、一カ所だけ異様に高い建物が集中する場所。都庁や都中央にある商業区画のビルとは明らかにちがう。そびえる大きな一本の塔と昼間でも輝くネオン、大小様々な建物と曲がりくねる空中通路の複合体は、まるで一つのテーマパークのようだった。

「あそこに?」

「そう、あそこ。キミが通っている場所はあそこだよね?」

 宗士はいつもあそこに通っている。そう言うことになっている。自分の中の記憶もたしかにそうだし、昨日まで普通にあそこに通っていたという記憶はある。

 でも宗士は本能的に、なにかが違うような気がした。いつもなら気にもとめない小さな違和感が、今朝のあの衝撃と振動から、なぜか宗士の心の中に広がっている。

 町はいつも通りに平穏だ。高架になってこの町を巡る電車や、道や、町の人々、あのタワーと学園だっていつも通りにしか見えない。

 ただ、なにかが違って見えるんだ。

「とりあえず進みなよ。キミがここで迷って立ち止まっていても、世界はキミを待ってはくれない。キミが進めば、世界も答える。分からないことは考え込んでも分からないよ。よくわからないけど、そんなもんじゃないのかな」

 少年は、ほんわかとした顔でそう言って気楽そうに笑った。

 宗士はキモチのモヤモヤを解決できないまま心揺れていたが、それを見抜いてか少年はさらに続ける。

「それにここで立ち止まってても、キミにとっては悪いことしかないだろうね。まずは身の安全を計った方が良いんじゃないかな。何かあったら逃げろってね」

「逃げるって、どこに逃げればいいのさ」

「あそこだよ。あそこが、この世界で一番安全な場所だからねえ。それにほら」

 大人びた感じの落ち着きを醸し出しながら、細身の少年はまず遠く学園の塔を見て、ゆっくりと振り返り裏街道の奥を眺める。

 そこには今朝見た、肌黒く邪悪な感じが体全体から漂う大男が立って宗士を見ていた。

 黒いサングラスの奥から、鋭い視線が感じられるほどだった。悪意とかですらない、もっと狂気的な感じすらする。

 男は自分が見られて小さく舌打ちをするが、監視は止めなかった。

「はやく逃げないと、キミのファンがまた追いかけてくるんじゃないかな?」

 大男の顔を見て少年は余裕の笑顔で宗士を振り返る。宗士は顔を緊張させて一歩退いた。

「じゃ、じゃあボクいくから。ここにいると、キミも巻き込んじゃうかもしれないし」

「それはもうないんじゃないかなあ?」

 あくまでもすっとぼけたような顔で、ピエロの少年コヅカシュウは小さく笑った。

 この違和感が、宗士をさらに不安にさせる。

 寂れた旧街道の脇にうち捨てられ今では誰も仰ぎ見ようとしない小さな一里塚と、太くて高い一本のケヤキの木。小さな風が木の枝をざわつかせ、宗士の心の同じようにざわつく。愛想笑いのような、気弱な笑顔を浮かべながら宗士は逃げるようにしてその場を去り、少年は宗士の背中に向けて黙って手を振って見送る。

 そのすぐ後に続いて、例の肌黒い男が隠れていた電柱裏から出てきて、ピエロの少年をちらりと脇見に見ていき黙って通り過ぎていく。

 少年はそのあと、なにかを小さく呟いてひっそり笑っているようだったが、逃げる宗士に少年の様子をうかがい知る機会は与えられなかった。

 目の前に、巨大な学園都市の正門へと続く太い通りが見えてくる。

 やっと人通りのある場所に近づいたと思い、宗士は安心して大きく息をついた。だが。

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