心が倦む日。雨、流れる。
心が倦む日。無力に纏われた日。失意の日。
産み出せず、膿も出せず、倦み脱せなかった日。
そんな日は雨が降っている。いつからだろう。長い間、雨の日は自分を振り返っている。
雨は嫌いだ。出かける気にもならないし、独りで無に向き合わないといけない。そんな強制力を感じてしまうから。
雨が降っている。
今日、雨の意味を見出した。なぜ雨が降るのか?
洗い流せと言っているんだろう。
心に滞留している膿を流せと言っているんだろう。来るべき晴れの日に倦まないようにと。根雪を押しのけて生える新芽になれと。運命を富ませて育くめと。言っているのだろう。
そう思うようにした。強引に。
今日も雨が降っている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます