クリエイティブなお仕事に対する認識

 おひさです。たまたまTwitter巡回してて、大変興味深いツイートに出会ったのでそれを題材に。


 引用するとまた運営サマからお叱りうけたり面倒な事になりそうなので割愛、要約いたしましょうか。





 端的に言うなれば、絵(イラスト・マンガ・その他)、音楽(作詞・作曲・アレンジ・REC・その他)、物語、etc...つまり創作関連のクリエイティブなお仕事に対する認識があまりにも酷いというか、薄すぎるというか、まぁ酷い。そういう話。



 一体、クリエイティブなお仕事に対する労力を何だと思ってるのだろうか。



 カクヨムユーザーの皆様なら分かるだろう、一作書き上げる事がどれだけ大変か。長編ファンタジーなんて、世界を構築するまでにどれだけの労力を必要としているだろうか。今無い世界を丸々作り上げるんだ、人々の生活から政治、法律、行事等に至るまで、『新しい世界』というものを構築するのだ。


 これを世間のクリエイティブなお仕事に対する認識が低い『俺達真っ当な仕事してるぜ』系一般Peopleは、「そんなん1週間あれば出来るんだろ?それに比べて俺達はなぁ、毎日残業で……」等と言う輩もいる。勿論そんなこと言わない人だって沢山いるよ。その人達は今回の話では取り扱いません、頭沸いてる系、俺ら真っ当だぜ世界の中心に立って動かしてます系一般Peopleに対する僕個人の静かな怒りなのだから。




 本当に大事だから言っておく、


 勿論そうやって毎日残業続きの中働いてる貴方はすごい! 尊敬する!


 けど、

 だからってクリエイティブなお仕事されてる人達を真っ当な仕事就いてないなどと貶す理由にはならないだろう? それだって大変労力の要る仕事なんだ。




 そう言いたい。



 本当に大事だからもう一度言っておく、

 世間一般的なお仕事を毎日全うされている皆様には本当に頭が上がりません。凄い!


 なんせ僕なんてまだ社会に足を踏み入れても居ない若輩者なのだから。





 けどね、だからって自分達の事ばかり棚にあげちゃいけないよ。





 よくこういう文化カルチャー的なお仕事をしたいとか言うと言われるのが、


「へぇ、そういうの。仕事っていうより好きな事だよね。趣味の延長なんだ。楽でいいね」


 楽…? 楽だと思ってんの? はぁ?

 (# ゜Д゜)


 思い出してみてほしい、小学校やら中学校やらの美術や音楽を。


 美術なら、『テーマに沿って絵を描こう!』ってなったりするじゃないか。音楽だと時々やる『お題に沿って作曲してみよう!』的なやつ。


 このエッセイは元々音楽のエッセイとして書き始めたモノだから音楽を中心に考えていこう。


 音楽の授業で、中学生が作曲するとなると、大体は「このコード進行の中で、和声音を使って作曲してみよう!」あたりが妥当だろう。和声音とか習ったの高校だけど(笑)


 和声音というのは、コード(和音)を構成している音の事。ちなみにそれ以外の音は非和声音という。


 Ex.) Cメジャー(ハ長調長三和音)←日本語は合ってるか少し自信無い、ご了承くださいませ。


 Cメジャーのコードの構成音:ド・ミ・ソ


 ……分かりづらいね。言い換えると、

 Cメジャー=ドミソ

 ってことです。

 つまり、Cメジャーにおける和声音がドミソ。それ以外のレとかファとかシは非和声音になります。


 ……おけ?


 まぁだから授業でやるレベルなら、例えば『C→F→G→C』というコード進行の中で、作曲しなさいというモノだったとする。

 C:ド・ミ・ソ

 F:ファ・ラ・ド

 G:ソ・シ・レ


 だから、4/4拍子の1小節目がC、2小節目がF、3小節目がG、4小節目がまたCっていう感じ。アンダスタン?

 そうすると、和声音しか使えないから1小節目はドミソだけで作曲せねばならない。

 となると、安直な感じでいいなら8分音符で『ドミソドミソドソ』とか。



 これだけでも大変だけど、これがお仕事ともなると『こういうイメージで一曲つくってください!』とかってなるわけだ。恐ろしい。


 王道コード進行なんてモノもあるけどもう王道なモノは出すぎてよくある『○○に似ている』現象が起きる。そうすると飽きちゃうじゃん? 変だと思われない範囲で、かつ王道とも思われない、既出のモノだと思われないギリギリのラインを攻めていかなければならない。


 と、まぁクリエイティブ過ぎて僕には出来そうもないけれど。本当に尊敬する。






 ……いやいや、何の話だ。話逸れまくりだわ。とりあえず、あんな授業でさえ大変だったでしょう? それで仕事すんのがどれだけ大変か……そこをもう少し理解してほしいと思う。



 そこの理解が低いから『音楽無料ダウンロード!』とか『マンガ全巻無料!』とかっていうアプリやらサイトが出来るわけだ。

 なんかやるせないよね。人1人の人生かかってんだよ。それで暮らしてんだ。


 心の癒しにもお金かかるんだよ(ひどく現実的な話)。ちゃんと払おうね。



 まぁそれもあって著作権法とかで守ろうとしてんのかもしれないけど、著作権ごときで守られるものではないと思うな。そもそもの認識を変えるような……社会全体に対する意識的な操作をしないと多分この問題はなくならない。


 僕個人が変えられるような問題じゃないから、せめてこのエッセイを読んでくれた人くらいは『クリエイティブな仕事だって大変なんだ』って分かってくれればいいと思う。




 さて、そのツイートの話事態に戻ろうか。その人も書いていたけれど、「ここまで言っておいてあれだが『僕はそういう人達とは合わない』ってだけです。けっして『そういう人ばかりではない』のも分かってる」ってこと。何度でも言うよ、大事だもん。


 文化カルチャー的な事が軽く思われやすいのはやっぱり「学ぶもの」と捉えられていないからなのかもしれない。ゆとり教育失敗したから余計にだよね。音楽理論とかだって学んでる人もいるのにね。学歴至上主義じゃもう今の世の中ついていけないのに。


 僕の父親が言ってた事の受け売りだけど、「頭良いからって仕事出来るかどうかは分からない。頭悪くたって頑張ってる人もいるよ。ウチの会社は学歴だけで採用して仕事出来ないやつ沢山採用して失敗したから(以下仕事の愚痴)」

 まぁそう、勉強出来るかよりもちゃんと物事を判断出来るかの方が大事だよねってこと。


 勉強も大事だけど、僕はそれだけの人間にはなりたくない。勉強出来ても考える能力が無い人いるよね。暗記は得意なのかもしれないけど問題解決には至らない。





 沢山の事を見聞きして、多方面から物事を判断出来る様な人間に僕はなりたい。




 ……っていうか、ゆとり教育の考え方事態は間違ってないんだから要はやろうって言い出した人達が『学歴至上主義』な感じの僕と合わない人って事だよね。芸術方面に長けていて、心理学も学んだような人が携わるべきだったんじゃないかなぁ(小学校までゆとりだった人)。あと現代の社会に合ってなかった。ただそれだけだよ。




 クリエイティブなお仕事も大変なんだよ、って理解してくれる人が少しでも増えるといいな、と僕は思う。



 ……結局何が言いたかったんだっけ? (笑)

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