第3話 過去

僕は、道を歩いていた。

視界の隅に、が見えた。

「…」

「おっ、リクじゃねーか。何してんだよ」

彼はいじめっ子。何故か僕の事を馬鹿にしてくる。


そして、殴ってくる。


これもいつもの事。


「………」


反論は出来ない。出来るわけない。


いやだ。やめて。心の中で、叫ぶ。喘ぐ。嘆く。


も う あ き た


本能のまま、その力を振るう。


焼き払う。

やがて、大人が来る。

そして














「あなたなんか、子供じゃない」


そう言われた。


なんともおもわなかった。


もう、どうでもよかったのだ。

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