後日譚その2
「あの二人、すんごいラブラブだよねぇ。」
なんて桃香がつぶやくもんだから、こっちも負けじとイチャイチャしなきゃいけないのかと思い、桃香を誘って手をつないでショッピングモールでショッピングなんかをしてみることにしたのだが、一番会いたくない人物――つまり杉原――に出会ってしまった。
「おっ、シゲルちゃんじゃないのぉ、ラブラブねぇ。嫉妬しちゃうわ!」
そんなオネェ口調で言われても困るんだが。
桃香がふと手を離そうとしたので、逃がすまいと捕まえる。杉原に屈してはいけない気がするのだ。
「あれ、なんでみんなそろってるの?」
脇からそんな声がしたのはそのときだった。
振り返るとそこには、手をつないであるく、例の二人が居たのだった。
無駄にラブラブでなんだかイラつくので、せっかくの機会ということで桃香と恋人つなぎで堂々と歩いてみた。
結構心地のいいものだった。
せっかくなので別れ際にキスもしてみた。
なんか、すごい、いい。
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