後日譚
後日譚その1
とある町のとあるレストラン、一組の男女が向かい合って食事をしていた。
「ああああああああああああああ。」
その片方、女のほうが、急に声をあげた。
「どうしたんだ?みゆき。」
男のほうがそう優しく聞いた。みゆきと呼ばれた女は、
「だって、あまりにもありきたりじゃない?」
「しょうがないだろ、そういう空気だったし、最良のタイミングじゃないか。」
みゆきは手元のオレンジジュースを少し飲んでから、
「考えてもみてよ。だって、二人で肝試しして帰りに告白だよ!?めっちゃよくある話じゃん!?」
「別にありきたりでもいいじゃないか。」
みゆきが食べ終わったのを見計らって男は伝票を手に会計をしにいった。
二人は手をつなぎ街を歩きながら先ほどの続きを話始めた。
「そんなに始まりって重要かねぇ。僕は今が幸せであること、それが大事だと思うんだよね。」
「た、たしかに…。」
そういわれて考えこむみゆきを、男は優しく眺めていた。
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