考え方の問題
黒豆
第1話
人はある一定の考え方を持っている。例えば水は水ということだ。それ以外の呼称はない。だが考え方としては様々な呼称があるように思う。彼にとって水は水ではなかったとしたらなんて呼べばいいのだろうか。水という概念を知っていてなお水と呼ばない彼は何者なのだろうか。不思議なもので不可解なものだ。枠から外れた人間は決して内側には戻れない。どんなに孤独だっただろうか。どんなに悲しかったろうか。水を水と認めるということが彼には酷く浅ましく気持ち悪かったに違いない。だから言おう、ありがとうと…。
考え方の問題 黒豆 @96001202
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。考え方の問題の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます