始まりのクライマックス 2
第2話 始まりのクライマックス 1-2
12月24日。恋人達にとって特別なこの日。この年、俺はこれまでの人生の中で最大級の吹雪が吹いたかのように、心も身体も凍てついた。
あの夜、えり子さんとの電話を切ってから、もう2週間ほどが過ぎた。
『りょーへー!クリスマスって暇?バイク乗って遊び行こうぜ!』
同じクラスのナツが無邪気なお誘いを掛けてきた。もちろん断る理由など無い。
『まだちょっと解かんないんだよなぁ』
なぜか意味不明に強がりの予定は未定を演じる俺。
『江ノ島行こうぜ!女の子とかけっこういるらしいよ!』
『マジか!行こう!』
即答。
今年のクリスマスは男と過ごすのか。。
聖夜、、キャンドルの灯に照らされた女神…
ならぬ、テールランプに照らされた男達が寒空に鼻水垂らしてバイクを走らせてる姿を想像する。
ああ、神がいるなら少年らにどうかあなたのご加護を。。
信仰心など皆無なくせにこんな時ばかり神に祈る。
始まりのクライマックス 1 Miss,Ing @Miss-ing
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