第8話 魔法
魔法というのは、誰もが使えるわけではない。本来では、魔法が使える者は代々魔法が受け継がれてきた一族のみ使うことができる。総司の一族もそのような一族であった。しかし、稀にそれ以外の一族で魔法が使える者がいる。私は、その例にあたる。そして、人それぞれに使える魔法がある。それは、だいたい系統魔法で区別できる。簡単で誰でも使える魔法は、基礎魔法と呼ばれ、一般に魔法学校で強化していくようだ。反対に、ある特定の人しか使えない魔法は、固有魔法と呼ばれ、その一人がプライマリーの頭首、総司なのだそうだ。
「まあ、言葉で教えることはここまでかな。」
そういって、葵は立ち上がるとこっちを見る。
「あとは、実際にやってみたほうがはやいから、さすがに今日は安静第一だから明日からにしよう。結衣ちゃんの魔法も早く知りたいしね。」
にこりと笑うと、私を無理やりベッドに寝かせ、布団を被せた。
「おやすみ♪結衣ちゃん。ちゃんと寝るんだよ。」
部屋の照明を消して、部屋から出ていった。
ーもう普通の生活には戻れないのかな。
ため息をついて、頭まで布団に潜ると、目を閉じてそのまま眠った。
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