意識と時間

時間が正の方向に進むときだけ意識が現れるのはなぜなんだろう。


ペンローズの量子脳理論では、脳神経細胞内のチューブリンの状態が決まることで起こる断続的な波動関数の収縮が時間を感じる原因と言われているらしい。

僕は量子脳理論は面白いと思うが、

実態は、別のところにあるかもしれないとも思う。

時間が正の方向に進むときだけ意識が現れるのはなぜなんだろう。

生命はいつからそのように感じるようになったのか、確かめようがないが本当に不思議だ。

僕は過去から未来方向に感じられる時間の不思議について以下のようなシナリオを空想して生命の不思議に思いを馳せる。


過去から未来の一方向、それは光の性質に依存しているかもしれない。

植物プランクトンがそのクラゲのような原始生物の生殖細胞の中に偶然入り込み植物のDNAがそこに撒き散らされる。

撒き散らしされた植物のDNAの中にはロドプシンと呼ばれる遺伝子があり、

それがクラゲのような原始的な動物のDNAと偶然結びついた。

これが、動物が植物の光センサーの遺伝子を取り込み原始的な目の起源、脳内に光受容細胞を獲得した奇跡の瞬間だった。

この光を感じる細胞は、脳内でまとまって発生するようになり、奥に残ったものは松果体に、脳の外に飛び出したものは眼として進化した。

もしかすると、こうして生まれた松果体の中でのセロトニンからのメラトニン生成のサイクルが体内時計として僕達の時間の感覚を生み出しているのかもしれない。

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