クオリアの切り札
「ハチと同じくらいのサイズね!!
厄介だわ!」
「今度はメアリーズハウスでは隙を作れそうにないわね」
「クオリアさん?
ちょっといいですか?」
「さっきも言ったじゃない!
危ないから口を挟むなって!」
「あたし、実は作戦を思いついたんですよ。
だけど、ヘルティック・マチに聞かれたく無いんです」
「そういうことなら、まあ仕方ないわ。
それで、何?」
「耳を貸してくださーい。
じゃあ、いきますよー!!」
「は!?
しまった!」
「クウウウ!!ウウウウ!」
あたしは透明化したハチのようなヘルティック・マチに全身びっしり覆われ口を塞がれている。
そして、クオリアさんに近づいたのはあたしではなかった。ヘルティック・マチの群れがあたしの姿を作り化けていたのだ。
クオリアさんが気付いた時には既に手遅れだった。
◆これでトドメよ!超絶知覚!◆
「痛い痛い痛い痛い!!」
「クオリアさーん!!」
「真智ー!
来ちゃだめ!
救わなきゃ!
私が□を救わなくちゃいけないの!!」
◆すごい!!
これだけの攻撃をうけてまだ粘るの?
しぶといねー!◆
「うぁああああ!!」
◆何なの?
クオリアの全身から溢れ出すこの眩い閃光は?◆
◇もう、決めたの。
私は命をかけて真智を守るから◇
そう言い放つクオリアさんは、今までとは様子が違っていた。
燃える髪の色は6次元時空のうねりを写し、
瞳の中はまるでブラックホールのように総てを闇に落としそうに変わり、
また、頭にしていた銀のティアラの刻印は
『Ⅱ∨Ⅱ』に変化していた。
そして、背中には六次元で出来た視覚では全貌を理解不可能な巨大な光輪が威厳を放っていた。
◆あんたは……誰?◆
◇私は、絶対を統べる少女。
6次元少女
———————————————————————
【登場人物】
•クオリア
•ヘルティック•マチ
•
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